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406 依然……、反応なし……
じりじりと時間が過ぎていく。
一分だろうか、三分だろうか。
はたまた、まだ十数秒だろうか。
遠くから叫び声がこだましてくる。
アヤとチョットマは身じろぎする気配もない。
どうしたのだろう。
動いて欲しいとは決して思わないが、不気味な気分になってきた。
まさか……。
まさか、二人とも……。
すでに……。
そんなはずがない!
立ったまま死んでいるなど!
不吉なことを考えてしまった。
いてもたってもいられなくなってきた。
二人の肩に手を置いて、話しかけてみるべきだろうか。
そしたら……。
またしても恐ろしい想像が働いてしまった。
どうして二人は身じろぎもしないのだ。
目の前に僕がいるのに、何の反応もない!
いったい、どうした!
おかしい!
アヤ!
チョットマ!
どうしたんだ!
まさか、ロームスに……。
イコマは三度振り返った。
同じ姿勢で突っ立っているアヤとチョットマ。
ヘッダーは真直ぐこちらを向いている。
が……。依然……、反応なし……。
そして、その後ろにいる二人も目を閉じて静かに立っている。
思わず足を踏み出した。
アヤ!
チョットマ!




