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392 武器を漁っていやがった
ふと思いついたことがあった。
「イエロータド、あんたの部下ってのは、どこにいるんだ?」
「それは企業秘密」
「まさか、いや、いい」
「なんだ?」
「いいんだ」
ホステスとは仮の姿で、実はレイチェルのシークレットサービス、つまりスパイとしてのイエロータドの手足ではあるまいな、と思ったのだ。
しかし、そんなことはあるまい。
以前ならともかく、今は。
「さあて、閣下にお目見えするとするか」
立ち上がるよれよれオヤジ。
きっとまた、あの古風な態度でレイチェルに報告するのだろう。
さすがはアンドロ。あくまで変わることなく忠誠を尽くす。
「そうだ。あんたにゃ事前に教えておこう。今から報告するんだが」
「ん、なんだ?」
「イッジだよ。見つけた」
「シェルタで?」
「おっ?」
「違うのか?」
「いや、その通りだ。あんた」
「ただの勘。珍しくそんな服装だ。脚も疲れたんだろ。きっとシェルタにでも行ったんだろう」
全くのでまかせ。思いつき。
「ほう。あんた、なかなかいいところ、突くじゃないか」
「今頃分かったのか。で? イッジはなにを」
「武器を漁っていやがった」




