389 僕の娘に手を出すな!
さぞ悩んでいることだろう。
自分ができることは何かと、思い巡らしているはずだ。
ロームスとの接点があるなら、それを活かそうと思うはず。
さっきのチョットマの一言も気になる。
ロームスって、そんなに悪い奴かな。
彼女の本心のはずだ。
ロームスに聞かせるために言ったのではない。
断片的なロームスの言葉。
チョットマは、以前に比べてとても短くなったし、一方通行のよう、とも言った。
それは何を意味する。
ロームスの力が弱まっていると考えていいのだろうか。
それとも、単に気まぐれなだけだろうか。
あるいは、他にすることがたくさんあるから?
実験中だから?
人の心ではとても測りきれないロームスの意思。
いったい、何をしようとしている。
パリサイドを操り、人を殺し、そしてチョットマに語り掛けるロームス。
何の実験なんだ。
ロームス、チョットマがつけた名前で呼ぶならコモレビーは、「チョットマ」と最初に呼び掛けてきた。
となれば、それに続く言葉も連続したメッセージだと考えていいのか。
イコマは心の中に残したメモを読み、ロームスの発した言葉を並べてみた。
しかし、閃きはない。
言いたいことはただ一つ。
ロームスよ。
僕の娘に手を出すな!
僕が相手になってやる。
どうでも好きにするがいい!
切り刻んで心を読み切れるなら、それで満足するなら、僕でもいいはずだ。
チョットマから手を引け!
ロームス! 聞こえてるか!




