表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
452/568

388 そう応えておいて

 イコマはレイチェルの執務室に入った。

 さっき聞いたキョー・マチボリーがやろうとしていることを報告しておかなければいけない。

 もちろん、チョットマとロームスのことを話すつもりはない。


 相変わらず、レイチェルにはいろいろな問題が持ち込まれている。

 市民の様子や生活環境の整備について。そして、資材庫を封じている崩落した瓦礫撤去の進捗状況。



 チョットマのことが頭から離れない。

 ユウとスゥ、ンドペキには伝えておこう。


 チョットマはユウには言い出せなかったのだろうが、知らせないでおくわけにはいかない。

 それに、ユウならいい考えがあるかもしれない。



 ロームスがチョットマに語り掛けた切れ切れの言葉。

 どんな意味があるのか。

 何度も何度も反芻しながら、イコマはレイチェルの前に座った。




「イコマ、どう思います?」


 我に返った。


「瓦礫撤去のスピードを上げることにしました。その方が市民の気も紛れるし、前向きになれると思うから。でも、瓦礫を捨てるところが難しくて」


 なるほど。


「たくさんある洞窟に放り込めという意見もあるし、そんなことをしたら先々困ることになるかもしれない、という意見もあるのよ。かといって、水系に放り込むわけにもいかないし」

「そうですか」


 どうでもいいことのように感じた。

 レイチェルに見据えられている。

 その目は、早く結論を出してしまいたいのよ、と言っている。


「運ぶのは大変ですが、ガーデンの水系沿いに壁を作ったらいかがです? ガーデンだけじゃなく水系に面する通路すべてを石で封鎖して。生活のための水さえ引ければいいんだから」


 そう応えておいて、またチョットマの今の思いへと想念を広げていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ