441 シフト制
レイチェルとユウは十時間ごとの交代、引き継ぎ時間は二時間ということで、八時間は眠るなり好きなことをするなり、自由時間と決めたようだ。
「それじゃユウ、しっかり休んでよ。イコマと話し込んでたりしたら、寝る時間なくなるわよ。それにアングレーヌ、あなたもユウと同じシフトで動いて。だから今から休憩時間。ンドペキはサリと交代して。サリは私と同じシフト。いい? さ、戻るわよ」
レイチェルはユウの肩に手を回してから出ていった。
サリの希望は聞き入れられたのだった。
ンドペキも立ち上がった。
「俺達も、もうちょっとシフトに余裕を持たさないといけないな。いずれにしろ、アヤ、チョットマ、休憩時間にしておけ。スジーウォンと話をして、次のシフトはまた連絡する」
そしてンドペキはスゥを抱きしめた。
「イコマを頼む。アヤとチョットマも、スゥ、頼む」
スゥが熱烈なキスで返事をした。
コリネルスも出ていき、ンドペキを除く家族が久しぶりに揃った。
「じゃ、自分達の部屋に移動するとするか」
「いいんじゃないかな、ここにいても。留守番代わりに」
防衛部の会議室は、自分達にあてがわれた洞窟よりかなり広くて居心地もいい。
奥の小部屋ではシフト外の隊員が休めるようになっているが、今は誰もいない。
最奥部に武器弾薬やエネルギーパッドなどの収納庫があるが、警護している者は誰もいない。
よからぬことを企む市民はいないと信じたいが、今ここを立ち去れば不用心ではある。
スゥが早速、食事の用意をし始めた。
「ユウ、寝るの、少し待ってね。遅めのお昼ご飯、すぐ用意するから」
「ありがとう」
ユウを早く寝かせてあげなければいけない。
でも、スゥが料理を用意してくれている間だけでも、話をしておこう。




