表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
438/568

438 ダメダメダメダメ! 絶対にダメ!

「アングレーヌ! それはあなた、自分の死を認めろ、ということ! ダメダメダメダメ! 絶対にダメ! 親にそんなことを言う馬鹿が、どこの世界にいると思ってるの!」

「先輩?」


 先輩なんて言い方はやめなさい!

 私はあなたを後輩だなんて思ったこと、一度もない!

 分かってない!

 全く分かってない!


 ここ二百年間、私はあなたの母でありたいと思ってきたのよ!


「えっ……」


 そういうつもりであなたと一緒にいたのよ!

 なぜわからない!


 聞きなさい!

 あなたには私のすべての記憶を与えた!

 それって、どういうことか、分かってるの!

 血を分けた親子なんて言い方するけど、それって、どれほどの意味があるのよ!


 あなたと私、同じ記憶を持ち、同じ経験を持ち、同じ人を愛し、そのことがどれだけ重いことか、分かってるの!


「でも」


 でももしかもない!

 私に向かって、死んで来るのでよろしく、って言う気? それで、よし行け、なんて誰が言うと思ってるの!

 そんな親がどこにいる!


「でも……それしか……」


 黙りなさい!

 許しません!

 あなたのそのアイデアが成功するしないに関わらず、そんな野蛮で無謀な作戦は許しません!



 アングレーヌの目に涙が溢れてきて、今にも零れ落ちそうだった。



「いい? アングレーヌ」


 ユウが優しく言った。


「あなたがそれでもそんなことをするというなら、私がします。あなたが行かなくてもいいように」

「えっ、それはだめ……。ユウ先輩……」


 だから、先輩というのはやめなさい。

 いい?

 アヤやチョットマがそんなことをするというなら、私はどんなことがあってもやめさせる。

 縛り付けて牢屋に放り込んででも。

 あなたも一緒。


 私の娘だから。




 そうだったのだ。

 ユウの言う通りだ。

 アングレーヌはユウの娘、なのだ……。

 二百年もの間、紡ぎ合ってきた深い絆。


 これまで、そのことについてほとんど何も聞いたことはなかったが、考えてみれば当然のこと。

 単なる上司と部下であったはずがない。

 ユウはアングレーヌを自分の娘、と思っていたのだ!



 しかし、

「じゃ、私が」と、言い出したのはサリだった。

「私にもロームスがいるのなら」


 その言葉が終わらないうちに、ンドペキが怒りを爆発させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ