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431 いよいよの時、近づいてるのかな
スゥが戻って来た。
アヤがスゥに飛びついた。
金属が擦れ合う音がする。
普段ならいい音だとは感じないが、今は心地よいとさえ思った。
「よかった。みんな、無事のようね」
「スゥお母さん。絶対にダメよ。闘いに参加するなんて気、起こしたら」
「さあ、それは状況によりけりね。いざとなればユウもトゥルワドゥルーもボニボニも、もちろん私も傍観はしていないわ」
「ん……。でも、もし加わるなら、そんな軽装じゃダメよ」
「いよいよの時、近づいてるのかな」
「さあ、分からないけど」
「予定通りやるんだろうな」と言いながら、スジーウォンが戻ってきた。
レイチェルとの会議の時刻が迫っていた。
「私は参加しない。隊員を危険に晒しておけない。ンドペキ、頼む。レイチェルによろしく伝えてくれ」
「わかった」
じゃ、行こうか。
アヤが腕を組んできた。もう一方の腕はンドペキの腕に絡んでいる。
表情は分からないし、もう黙り込んでしまったが、緊張していることが伝わってくる。
チョットマは俯き加減に後ろをついてくる。
気にはなるが、彼女にはスゥとサリが腕を組んでくれていた。




