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429 ブザマや

 パリサイドはもういない。

 水系から姿を消した。

 しかし、二人の男女が切り殺された。


 とうとうあいつら、まともに来やがった。



「他に被害者は?」

「ない。戦闘する間もなかった」


 ンドペキが破壊されたバリケードを睨みつける。

「突如、水から上がってきやがった」


 一瞬でバリケードを破壊し、ガーデンを駆け抜けていった。


「市民を二人、切り殺すと、踵を返して水系から消えた。ということらしい」

「らしい?」

「誰も見ていない」



 パリサイドだということは視認できた。

 黒い影として。


 しかしそれさえ、隊員達のゴーグルモニタに映った残像を付き合わせてみてやっと分かったこと。

 実際に目視した者は皆無。

 それこそ刹那の出来事だったのだ。



「ブザマや。奴らの動きに全くついていけなかった」


 コンマ数秒単位でアクションを起こせる元東部方面攻撃隊員であっても、敵のパリサイドのスピードには太刀打ちできなかったという。


 鉄パイプのバリケードなど、何の役にも立たなかった。

 まるで存在しないかのように、奴らは通り過ぎて行った。

 後で確認すると、すっぱり切り取られていたのだという。


「俺たちが闘ってきた殺傷マシンとは、根本的に役者が違う」



 ヘッダーの中からンドペキの歯ぎしりが聞こえてきそうだった。

 両手に持つ武器がわなわなと震えていた。

 ブザマや、と、また言った。

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