424/568
424 自分にできること 考えること、これしかない
さっき、宇宙船スミヨシの上空を旋回していたパリサイドは、やがて飛び去った。
しかし、パリサイドの姿を実際に見て、いやがうえにも危機感が募る。
スゥの横顔を見ながら、横になっている場合ではないのでは。
楽しかった去年のお誕生日会の夢など、見ている場合ではないのでは。
とはいえ、パワーという面で自分にできることはなにもない。
考えること。
これしかない。
そのためには頭をすっきり。
だから、眠らなければ。
でも、眠れない。
眠たいのに、眠れない。
ならばもっと考えるしかない。
たとえ、白昼夢であっても。
ああ、まさしく、万事休すとはこのことを言う。
様々な情報が頭を駆け巡る。
思考はまとまりそうにない。
レイミ、イエロータド、キャンティとタァーレル、トゥルワドゥルーとイッジ、イペとサスケイ、ジェドリとニェメト、二体のパリサイド、百人のパリサイド……。
どう料理すればいいというのか。
考えても考えても思考はてんでバラバラ。
どこかに収斂していくでもない。
そろそろ、クリアにキレイに、整理しなければ。
頭に浮かぶ人の名を消していかなければ。
身体の交換。
今、そんなことはどうでもいい。
イコマは溜息を漏らした。
こんな情報では、レイチェルとの会議にいい報告はできそうにない。




