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391 職場結婚はダメって
スミソも、そんなそぶりは見せず、天井を見上げると、笑った。
「なあ、チョットマ」
「なあに」
「聞いて驚くなよ。抽選。僕のパートナーが決まったんだ」
「えっ、……誰?」
「東部方面攻撃隊の誰かにしてほしかったよな」
「……」
「ボニボニ!」
「え、ええええっ!」
「御免だよ。絶対に嫌だ。何かの間違いだ。耐えられない。無理だ。あり得ない!」
「……そんな……」
「だろ! どうかしている! 僕がボニボニと? 無茶言うなよ! 駄目だ! めちゃくちゃだ! ううっ! 脂汗が出てきた!」
頼むよ、チョットマ。
職場結婚はダメ。再抽選。
て、レイチェルに言ってくれ!
女性の身体になったスミソ。
まさしく命の恩人、そして隊の恩人のサブリナの身体を得たスミソ。
その心の中。
苦しみ、悩み。
そして覚悟……。
私なんかの思いの至らぬはるか彼方に、スミソの思いはある……。
かき乱される、というロームスの言葉が胸に甦ってきた。




