387 そんな重い言葉を……
「なあ、チョットマ」
ようやくスミソはいつもの声を出した。
「なに?」
「聞いてくれるか?」
「もちろん」
「僕は、チョットマが大好きだった」
「うん」
「昔から」
「うん」
「君がンドペキが好きだってことも分かっていた」
「……うん」
「覚えてるかな。荒地軍を攪乱するために、君よ僕、パリサイドの足に掴まって空を飛んだ時のこと」
「うん」
そう。
あの時、突発的な行動に出た私のサポートとして、スミソが真っ先に名乗り出てくれたのだった。
そう、あれがスミソとの出会い。
東部方面攻撃隊の仲間として見知ってはいた。しかし、あれがきっかけ。
スミソとの距離が一気に縮まったのは。
はっきり意識したのは。
「もちろんよ」
「あの時、僕は決めてたんだ」
もう、言われなくても分かる。
「僕は君の傍にいて、どんなことがあっても君を守るって」
「うん……」
実際、あれからスミソはいつも傍にいてくれた。
作戦に失敗して隊員の命を失ってしまい、泣いてばかりいた時にも、スミソはその腕に包んでいてくれた。
宇宙船に乗り込んでからも、ずっといつも一緒だった。
水中遊泳だなんて言って、いつも楽しませようとしてくれた。
恩人。
そんな軽い言葉では言い尽くせない人……。
「警察に配属されたとき、これで君をずっと見守っていることができると思ったんだ。攻撃隊員だったら、スジーウォンの命令に背けない。政府に勤めたら出勤しなくちゃいけない。自分勝手にチョットマの傍に居続けることはできない。警察だったら暇だろうし、それができるんじゃないかって思ったんだ」
「スミソ……」
「君を愛しているんだ」
こんな言葉で告白されるのは初めてだった。
もちろん、告白されたことはあるし、告白されるまでもなくスミソの気持ちは身に染みていた。
でも、愛してるって……。
そんな重い言葉を……。




