表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/382

17 何気なく出してしまった話題

「キャンティってさ。もてるんだってね」

「そうねえ」


 サリは二人きりでいるときでも、言葉少な。

 話題を振り続けなければ、黙っていることが多い。

 これで、ヘルシードのホステスが務まるのかしら、と思ってしまうが、案外、それが魅力だという御仁も多いと聞く。


「なんだかなあ」


 チョットマは口を尖らせた。

 サリと話すとき、少し無理をして会話を繋いでいると感じる。


 そして、お姉さんに話しているような気分にもなる。


 ああ、あの頃は楽しかったなあ。

 あの頃と同じように話したいなあ。


 しかしサリの口は重い。

 どうでもいいことであっても、何気なく始めてしまった話題を続けざるを得なくなるのが常だ。



「どんな人? キャンティを好きな人って」

「さあ」

「教えてよ」

「聞いてどうするの?」


 なんとなく、そう思うだけ。

 あなたと会話を繋ぐために。


 それに、感じていた。

 キャンティが自分に対抗心を持っていることを。


「だって、あの子、やけにつんけんしてるから」

「そう……」


 肯定とも否定ともつかない口ぶりで肩をすくめるだけのサリ。

 ただ、その横顔は少し微笑んでいる。

 機嫌は良さそうだ。


「彼女のこと、もう少し知りたいのよ」



 私はニューキーツの住民の主だった人たちにとって、いわばアイドル。

 だと感じている。

 それをキャンティは知っているだろうから。

 だから私もキャンティのことを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ