表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

メニュー1 喫茶店 彩



 閑静な住宅街が密集しているこの区間に、ひっそりと佇んでいる喫茶店があった。


 その喫茶店で提供される飲み物の種類は豊富で、少し判りづらい場所にあるため知る人ぞ知る名店として地域の人々に愛されている。


 喫茶店を経営している店主がとても若い男性で何時も燕尾服にとてもよく似た格好でカウンターに佇んでいる。性格も温厚で然もイケメン。女性のお客さんの中には彼目当てで通っている人もいるらしい。



 カランカラン。



 ドアに付けられたら鐘の音が鳴り響く。

 喫茶店の店主、宮部ヨシトは拭いていたコップから顔を上げて笑顔でお客様を招き入れる。



「いらっしゃいませ、お客様」



 今日も喫茶店には穏やかな空気が流れている。






●○●○●○●○






 常磐津ときわ公立高校に通う手塚てづか実来みくは少し憂鬱な気分でいた。実来の姉は今から八年前にいきなり失踪した。当時は家出か誘拐かと騒がれたが手掛かりが何もなく、財布などといった貴重品も家に置きっぱなしであったことなどから事件性が高いと警察は今でも姉を探している。


 その前にも従姉妹が失踪している為、同一犯による連続誘拐ではないかと言われ、遂には呪われているのではないかという噂まで立つほどだ。



 でも、私達家族は知っている。姉や従姉妹が決して見つからないことを。


 思わずため息をついて歩いていると、ふと視界の隅に何かを捉えた。


 意識してよく見てみるとそこには瀟洒しょうしゃな喫茶店がポツンとあった。こんな所に喫茶店があったんだと、実来はふらりとその喫茶店に立ち寄った。学校も終わり、部活も早くに終わってこの後何も用事のなかった実来は偶には良いだろうと喫茶店のドアに手をかけた。


 店の看板には喫茶店 サイとあった。それがこの店の名前か。


 カランカランと軽やかな音を立ててドアに付けられていた鐘がなる。



「いらっしゃいませ、お客様」



 カウンターの奥からこの店のマスターと思われる男性が来店の挨拶を告げる。



 これが手塚実来と宮部ヨシトとの始まりの出逢いであった……。











 はい、皆さん。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが。この女子高生、一言シリーズの主人公の妹、実来さんです。


 そして特別企画! 


 イヴとクリスマスの二日に渡って期間限定小説をアップします!


 皆様、お楽しみに~ヾ(≧∇≦)

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ