【日常の26】春眠不覚暁
「ショウキ、仕事終わってないの?」
◇
「年度明けたんじゃなかったの?」
それがねえ、追加作業ができちゃった。明後日持ってかないといけないから、今日は家でやる。
「そうなんだ。」
ま、大した量じゃないけど。
「『明けない夜』ね。」
(笑)。
「出直した方がいい?」
そだね。呼んどいてごめん。
~ 3日後 ~
「仕事終わった?」
うん、終わった。無事年度が明けました。
「良かったじゃん。」
そうなんだけどね。今度は別の問題で困ってる。
「新しい仕事がもう始まっちゃったとか?」
いや、仕事じゃなくてね。
「何?」
眠いんだよ。
「何それ。」
◇
朝起きてから昼過ぎくらいまで、眠気がとれないんですよ。
「毎日?」
ここんとこ毎日。
「疲れがたまってるとか?」
いや、そうじゃないみたい。
「となると、あれ?」
あれ。
「『春眠不覚暁』ね。」
多分それっぽい。
◇
「しまらないわねー。」
ほんと。
「毎年こうなの?」
今年は特にかな。
「これはこれで、あれだわね。」
あれって?
「明けない夜。」
(笑)。
◇
これね、春だけじゃないんですよ。
「春眠不覚暁?」
良く考えたら、季節の変わり目ごとにこんな感じになる。
「年4回ってこと?」
そう。
「めんどくさいわね。」
ただ、他の季節は大したことない。やっぱ春が一番ひどいね。
「原因何かしら?」
気温とか日長の変化に、体がすぐに追いついてないんじゃないかな。
「なるほど。」
昔はすぐに収まったんだけど、最近は長くかかるようになってきた気がする。
「ジジイ化の一環ってわけね。」
なんとなく、そうじゃないかなという気はする。
「まあ、しょうがないわね。」
しょうがないね。
◇
「眠い時はどうしてるの?」
まずは、珈琲を淹れて飲む。
「まあなんか、鉄板の対策よね。」
でも、春先のこれには、あんまり効かなかったりする。
「量を増やすとか?」
あんまり飲みすぎると、段々効かなくなってくる。
「そか。」
これが運転中とかだと、歌を歌ったりするんだけどね。
「歌えば?」
仕事中にオフィスで?
「そうか。出来ないことはないかもだけど、やんない方がいいでしょうね。」
うん。ちょっと結果は想像したくない。
「……そうね(笑)。」
あとは、なんか食べる。
「……却って眠くならない?」
ガムとか、スルメとか、とにかく歯ごたえしかないやつ。
「……それはそれで変な人認定されそう。」
…………
「ガムはあんま印象良くないしね。せんべいとかどう?」
………………
「ショウキ?」
…………………………………
「寝るなーーー!!」
(・_・)
失礼しました。
「死んだかと思ったわよ。」
ごめんごめん。
「まあ、体が順応するまでなんとか凌ぐしかないわね。」
そだね。
「せんべいよせんべい。」
◇
とりあえず、今回はこんなとこかな。
「なんかしまらないわねー。」
ほんとにねー。
「じゃあ、またね。」
うん、おやすみ。
「まだ昼だってばよ。」
そっか。
じゃあ、またね。
「おやすみショウキ。」




