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豪腕投手

二話連続投稿です。お願いします。

『160』

 それは、日本人の投手なら誰もが一度は憧れた数字。

 俺もその数字に憧れて、豪速球投手になった人間だった。

 こっちでは、早々に諦めて、コントロールと変化球に磨きを上げたがな。

 そして、3番は見逃し三振。

 4番には初球、160キロ

 2球目158キロの真っ直ぐで追い込む。

 そして、3球目。

『163』

 球場が一気に湧いた。

 このピンチを脱した興津さんは小さくガッツポーズをしながら走って来た。

「ナイスピッチ!」

 俺は興津さんとハイタッチをしながら声をかける。

「まだ4回ですよ。とばしすぎですよ」

 俺はベンチについている扇風機の前に座っている興津さんに話しかける。

「いいんだよ。頼もしいリリーフが二人もいるんだから」

 興津さんは汗を拭きながら俺とアルバートに言った。

「それもそうですね。ガンガン飛ばしていきましょう。後のことは俺たちに任せてください」

「頼もしいね~」

 興津さんは俺とアルバートの闘志に燃える目を見て、ニッと笑った。

 

 4回は1番から。狭川が何とかして塁にでなければ何も起こらない。狭川の足なら何かを起こしてくれるはずだ。とにかく、狭川がこの強豪相手の試合の鍵となる。

 そして、その初球。

 アウトコースいっぱいの142キロの真っ直ぐをとらえ、左中間を抜くツーベースヒットを放った。

「ナイスバッチ!」

 ベンチとスタンドは大盛り上がりである。

 そして、2番の半田は確実に送りバントを決め、一死三塁。

 ここで打者は石川。

 実は石川は、狭川、岡崎、アルバートに隠れていたがコンスタントに打ち続けていた打者だ。

 そして、初球はアウトコース低めの真っ直ぐを見逃す。

 2球目はアウトコース低めのカーブをファールにして、追い込まれた。

 そして、三球目。高めに浮いた球だった。それをとらえ、レフト前ヒットで、先制した。

「よっしゃー!ナイバッチ!」

 

 そして、四番の仲里にに対してはフォアボールで、一死一二塁

 そして、岡崎。

 その初球、甘く入って来た真っ直ぐをレフト前に運んだ。

 これで一死満塁。

 ここで、相手のベンチが動いた。そして、投手交代のアナウンスが流れた。

「ピッチャー中田君に変わりまして、亀下君」

 ここで、杉沢高校はエースの亀下を投入した。

「俺たち、引きずり出したな。エースを」

 亀下は最速155キロのプロ注目投手だ。

 亀下は初球からとばした。

 初球は149キロの真っ直ぐ。2球目は152キロ。そして、155キロの真っ直ぐで3球三振にした。

 その後の7番も三振でこの回は終わった。

 


 この回も興津さんは圧巻だった。

 先頭を真っ直ぐを3球で三振に打ち取ると。後続も三振にして、三者三振で簡単に4回を終えた。

 

 5回も両投手が好投し、三者凡退に抑えた。

 

 

 グラウンド整備が終わり、興津さんが6回のマウンドへ行く。それと同時に、アルバートは肩を作り始めた。

 興津さんも疲れがではじめたのか、球速が落ちている。150出ていないかもしれないくらいに。

 そして、この回は変化球を中心に組み立て、先頭を打ち取った。

 しかし、次の打者にセンター前ヒットを打たれ、そこから打線がつながり、1死2、3塁となった。


 そして、次の打者に対して、四球を出し、ここで佐野先生が交代を告げた。

『流ヶ丘高校の選手の交代をお知らせします。ピッチャー、興津くんに変わりまして。アルバートくん』

 そして、流ヶ丘のもう一人の豪腕投手が、マウンドにたった。

初の二話連続投稿でした。

ありがとうございました!

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