衝撃のボール
今回は短めです。
お願いします
一回戦の勝利の波にのり、二回戦も危なげなく勝利し、三回戦へと駒を進めた。
「次の試合からは興津を先発で使う。海野とアルバートは中継ぎに専念してくれ」
次の試合からは興津さんか。多分あの人なら完封するだろう。
しかし、油断して打たれるというのは絶対に良くない。15残塁並みに良くない。いや、15残塁より悪いな。
というか、ヒットがでない!未だに打率が0.00。ヒットが欲しい。
ピッチング面での調整は完璧にしつつも、バッティングに関しては不安しかないまま、三回戦が始まった。
三回戦の相手は中堅校の石山高校である。
先攻の俺たちは最速130後半の真っ直ぐを投げる相手エースから打てず。三人で終わる。
そして俺たちの守備に入る。
興津さんが投じた一球目は150キロの真っ直ぐである。
スタンドが一瞬で静かになる。
そして、ざわつき始めた。
「なんだ、あの投手。この前投げてたあの一年二人でさえ、怪物なのに、さらに、150オーバーの投手までいんのかよ!なんで、これまで無名の学校だったんだよ!」
「まさか、興津って端紅の怪物一年だったやつか?」
「確かにフォームは似てるな」
スタンドでは高校野球ファンが驚きの声をあげる。
興津さんはそれを全く気にせず投げ続ける。初回から150キロ連発である。
三者三振で初回を終える。
「ナイスピッチ!」
初回の攻撃が三人で終わった悪い流れはこの一回で断ち切った。なんならあの初球で無くなった。あの速球はもはや凶器だ。
相手チームの魂の炎は初球の真っ直ぐで消えた。
しかし二回の表は粘りつつも全くランナーは出れず、この回も三者凡退である。せっかく手繰り寄せた流れはまた向こう側へと行ってしまった。
ここからは完全な投手戦だった。興津さんが抑えるが打撃陣がが打てず、点が入らない。
両者ヒット0のまま、7回まで進んだ。佐野先生はこの状態を打開すべく動いた。
「代打アルバート」
田嶋の打順でアルバートが代打アルバートが宣告された。
高校野球史上最高のパワーを持つであろうアルバートがここで登場した。
そして、アルバートの初球。インローの真っ直ぐだった。
アルバートが振ったバットからは快音が響き、バックスクリーンにまで届く、均衡を破る先制ソロホームランとなった。
「ナイスバッティング!」
その一発でベンチは大盛上がりである。
その一点を守りきるため、さらに集中していく。
七回の裏を興津さんが三人で抑えたあと、八回裏に遂に俺の出番がやって来た。
打順は三番から。上位打線である。
しかし、そんなことは関係ない。
まず、三番打者を三振にし、四番打者は高めの真っ直ぐを打たせ、ライトフライ。そして、五番打者は三球勝負の結果空振り三振に打ち取り、チームの勝利をぐっと近寄せた。
そして、最終回。外野に入っていたアルバートが投手。俺のところに豊中が入って迎えた。
そして、アルバートは三者連続三振をとり1対0で石山高校に勝利した。
この勝利は完全に興津さんの無双によって生れたものだな。俺たちは、ほとんどなにもしてない。
だが、チームの勝利ではあるから、思いっきり喜んで、そのあと次の準決勝への準備を始める。
ありがとうございました。
海野達が迎える準決勝は何話かに分けて投稿します。




