14話 大会の開幕と事件の序章
更新遅れました。もう少し早く更新できるように頑張っていきます。感想とかも待ってます!
————六学院対抗魔法大会、当日
俺達、一年生から三年生の選抜メンバーは今、魔法大会が行われる会場に来ている。
「そんじゃ、日程を確認するぞ〜。」
この大会は5日かけて行われる。その日程を学院長が今から言うようだ。
「一日目は開会式と、女子の団体戦を準決勝までをやる。二日目は男子の団体戦。これも準決勝までだ。三日目は鬼ごっことかくれんぼの男女混合の団体戦だ。勿論、これも準決勝までやる。四日目は女子個人戦。そして、五日目は男子団体戦と女子団体戦と男女混合の団体戦の決勝、そしてオオトリの男子個人戦だ。」
『はい!』
「あ、因みに個人戦の優勝者は二年生と三年生の優勝者と総当たりの試合をすることになったらしい。」
運営側のいきなりの決定だが、これはこれで面白そうだ。簡単には負けられないな。
「じゃあ、開会式が始まるまで、部屋でゆっくりしとけよ。」
『はい!』
部屋は大会が5日間あるため、運営側が用意したホテルにある。流石に一人一部屋は多いので、二人で一部屋になっている。俺と相部屋の奴は………、マグリーだ。ラッキーだったって言うのは嘘だ。俺とマグリーが仲のいい奴と一緒じゃ嫌だから同んなじ部屋にしてくれと学院長に直談判した結果、学院長が「確かにお前らだったらその方がいいな。」と、言ったので、相部屋になることができた。
「学院長は話が分かるよなー。」
「あぁ、そうだな。おかげでお前と相部屋になれた。これで、問い詰める事もできる。へへへ。」
「な、何だよ問い詰めるって。諒、お前なに企んでんだ?顔怖いぞ?」
こいつはあいつの事をどう思っているのか聞かなければな。へへへ。
「内田ー。グレイスー。開会式始まるぞー。」
「「はーい。」」
そろそろ始まるな。俺は最終日だけど。
☆★☆★☆★☆★
『———————それでは、六学院対抗魔法大会を開会致します!』
『わぁぁぁぁぁ!』
開会宣言で選手も観客も大歓声をあげる。
『それでは、女子団体戦に出場する選手は各会場に移動してください。』
一年生の選抜メンバーは天照院と凛子達の応援をするため、一年生の女子団体戦が行われる会場に来た。まぁ、余裕だろうな。
———————————
団体戦のルールは基本的、四対四で行われ、敵に一定ダメージを喰らわせればいい。一定ダメージを喰らうと、強制的に場外に出されるらしい。
「出場メンバーは、天照院、花川、ミリア・ハールディン、ナナ・アーリンだ。敵はミューアイハン学院だ。」
「え、嘘………。」
ミリアが気の抜けた声で驚きナナは驚きのあまり、声が出ない。
「なぁ、マグリー、天照院と凛子以外の二人、何か様子変じゃねーか?」
「まぁ、そりゃそうだよ。だってミューアイハン学院って六学院の中で一番優秀なんだからな。あ、因みに月光院はミューアイハンの生徒だ。」
「へぇ。俺達の学院は?」
「アヴェルート学院は六番目だ。とは言っても、何処も優秀だからあんま変わりねぇけどな。」
「六番目か………。」
「ん?何か喜んでないか?」
「いや、そんなことはない。」
って言うのは嘘なんだけどな。俺は今、とっても喜んでいる。自分達より劣っている学院にやられた時の姿が目に浮かぶ。へへへ。
「ただ、あいつらの泣き顔が楽しみなだけだ。」
「怖えよ。てか、前々から思ってたけど諒ってどSなんだな。」
「時々言われる。てか、俺も分かってる。」
「あ、自覚してんだな。」
「まぁな。ん?あいつら、移動するみたいだぞ。」
四人はフィールドへと入っていった。
「あ、そういえばこの前言ってた太陽の属性と月の属性あるだろ?」
「あぁ。」
「あれは別名、光の属性、闇の属性って言われていて、天照院家と月光院家しか使えないらしいんだよ。一部、例外を除いてはだけどな。」
「例外?」
「あぁ、例えば黒騎士とかだ。あいつは光も闇も使えるんだ。」
「やばいのか?それ。」
「あぁ、かなりやばい。光と闇が混じりあう魔法を使えば、この世がもたないらしい。」
「それなら、なんで黒騎士はそれを使わないんだ?」
「それが、いまだにわかってないらしいんだよ。」
つまり、黒騎士はまだまだ謎があるということらしい。
「おっ、始まるみたいだぞ。」
天照院達四人とミューアイハンの生徒四人が向かい合っている。審判が八人にルール説明をし、八人が礼をする。そして、両選手は立ち位置へと向かい、審判は右手をあげる。そして、
「それでは始めます!レディーファイッ!」
その号令と共に審判の右手が降ろされ、バトルが始まる。
始めに魔法を放ったのは凛子だった。
「火を纏いし岩石よ、天から落ちてこい“炎岩落石”!!」
凛子の詠唱と共に現れた火を纏った岩石が敵のミューアイハンの生徒四人に向かって落ちていく。
「あれってオリジナル魔法か?」
「そうだな。あんなのみたことないし聞いたことないからな。」
「てか、すげぇな。」
諒は凛子の魔法に感心していた。他の観客も一緒のようだ。
「すげぇなあの子。」
「あぁ、あれを生で喰らったら死ぬな。」
だが、ミューアイハンの生徒の一人がそれを氷属性の魔法で防ぐ。
「我に降り注ぐ災いを全て凍りつくせ“絶対零度”」
「な、凍っちゃったよ。」
凍った炎を纏った岩石を見て、凛子は驚いている。
その頃諒は————
「今の魔法が発動された時のやつって…………、まさかな。」
ミューアイハンの生徒の放った“絶対零度”をみて、不自然に思っていた。諒はそれが勘違いと思いたかった。
天照院は凛子の魔法が止められたことに少しは驚いたものの、すぐに魔法を発動しようとする。
「光よ敵の目を眩ましてあげなさい“閃光”!!」
その瞬間、敵の四人は目を眩まされ、動けなくなった。と、思っていたが、四人は何ともないように立っていた。
「そんな、なんで?」
そんな四人を見て、天照院は驚いていた。無理もない。自分の放った魔法の光を受けたはずの四人が何事もなかったように立っているのだから。
だが、次の瞬間、ミューアイハンの生徒四人が一斉に倒れた。
「え?」
驚きの声をあげる凛子。諒は何かを悟ったらしく何かを呟いていた。
「やはりあれは無理矢理使わされてたんだな。」
「ん?何か言ったか?諒。」
「いや、何でもない。」
「そうか。でも、何で倒れたんだ?」
そのことは諒は薄々感じていた。そして、それを行ったであろう、犯人も。
☆★☆★☆★☆★
フードを被った男が、自分に向けられている視線を感じとった。
(?あの少年、こちらを見ている?気付いているのか?そんなはずはない。気のせいだろう。それにしても、彼女達にはやはり刺激が強すぎた。)
男はフィールド内で倒れている四人の女子生徒を見ていた。
(だが、これも計画の内………、許せ。それと、奴らの方は上手くいっているのか?)
男は計画が上手くいくのか心配だった。なんせ、まだ奴らのことは信じていなかったからだ。
(だが、計画が成功すれば俺は………。)
男は欲で満たされていた。自分が利用されていることを知らずに。




