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200文字小説劇場  作者: 84g
・諧謔の章~しりとり週一更新でどこまで行けるか~
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【イス】(ファンタジー)

 実家の物置に有った椅子に座ると、最高の気分になった。

 硬すぎず柔らかすぎず、父や母に抱かれているような安心感だ。


「私は魔法の椅子だ」


 椅子が喋ったが、これほどの椅子だ。驚くには値しない。


「どんな願いでもひとつだけ叶えてあげよう」

「ならば、ずっとこの椅子から立ち上がりたくない」


 椅子は、その願いを叶えて、私は椅子と一体化した。

 後日、物置に現れた私の子が椅子に座ったので、私はこう尋ねた。


「私は魔法の椅子だ」

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