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片恋円舞曲 第一巻 少女、飛翔  作者: 桐夜 白
やっと知ることができたモノ
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やっと知ることができたモノ 9

ラシュフェーニカが途端に胸を締め付けられる想いになり、涙を零した。


ぱたりぱたりと、はたりはたりと、しゃがみ込み俯いたラシュフェーニカの目から涙が落ちる。



──なのに私達は…っ!

今まで誰もっ、アノ人に友達や家族として、接してこなかった…っ!!



これ程悲しいことなんてなかった。



アノ人は寂しかったのだ、悲しかったのだ。

心の底から、ずっと一人で涙を流していたのだ。


なのに誰も、ソレに、ソノ心に気づかなかった…。



ラシュフェーニカもそうだ。


想いを抱いていたのは自分で、

恋をしていたのは自分で、

友達であったはずなのは確かに自分なのに、


そんな自分ですら、アノ人に手を差し伸べて自らアノ人の手を握るなんてこと、してこなかった。




──確かに最高祭主という神聖なる存在を、忘れてはいけないけれど…っ

こんなの…っ!




こんなにも、悲しいことなんてなかった。


今やっと、今になってやっと、初めてアノ人の心の一部が分かった。

やっと知ることが出来た。



寂しかったのだ、アノ人は。

ただただ、寂しかったのだ。

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