表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片恋円舞曲 第一巻 少女、飛翔  作者: 桐夜 白
天火 ~ 廻りはじめた音 ~
37/127

天火 ~ 廻りはじめた音 ~ 3

ラシュフェーニカが天を仰いだまま目を閉じる。

そして今度は両の手を、天へと仰ぎ、広げる。

するとラシュフェーニカの頭上、両の手の間に“火ノ花”が咲いた。


ラシュフェーニカの火が、ラシュフェーニカの姿と辺りをぼんやりと明るく照らす。



──アナタの言葉を思い出す…。

私のコノ、火の力が…、まるでアナタ自身を照らしてくれるようだ──と。

仰ってくださった言葉を……。

例え真っ暗な所で独りになっても、怖くないね、って…




そうぼんやり思っていると、脳裏にラシュフェーニカと友達になった頃のカグヤの笑顔と、それからの日々の柔らかな表情が過ぎる。


途端に、ラシュフェーニカの胸を、何かが大きくぎゅっと締め付けた。



──…寂しい……、



ソレが素直な言葉だった。

ラシュフェーニカの目から、涙が溢れる。




「アソコに会いに行ったら…、また巡り会えるかしら…?

アナタは、居らっしゃられるかしら…」



──けれども、私は…。

また扉を開けることができないのだと思う…。



「結局……、私は…、何も伝えられないまま…っ」


ラシュフェーニカがポツリ、とそう言葉を零し、視線を落とす。

そうして一瞬瞬いた後、ラシュフェーニカはハッ!と顔を上げた。


ラシュフェーニカの宝石のように美しい、菫色の瞳が大きく見開かれる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ