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片恋円舞曲 第一巻 少女、飛翔  作者: 桐夜 白
天火 ~ 廻りはじめた音 ~
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天火 ~ 廻りはじめた音 ~ 2


ソノ日はその後からとても忙しくなり、気がついたら夕時となり、そして今藍色の空が星を散りばめて輝く。


《問いかけの大地》は天に、雲海に浮かぶ唯一の大陸。

雲の上に在り、雲と共に浮く。

だから星はとてもとても綺麗に見えた。




「カグヤ様…、アナタはいつも、誰かに助けを求めていた…。

けれど…、何から……?」




《火ノ宮》の社に戻ったラシュフェーニカが、そう天を仰ぎ、呟く。

誰に聞こえるまでもなく、ソノ呟きは天へとのまれる。

月の光が淡く降り注ぎ、ラシュフェーニカをぼんやりと照らす。

この日の月の光は、何故かいつもより弱く感じた。




「今…、何処に──」




風が全てをさらうように流れてゆく。

まるでソコに立つ者を置き去りにするように…。


ラシュフェーニカが《凛浄》の《火ノ宮》から《問いかけの大地》を見下ろす。



──探しにゆけたら…、けれども何も手がかりがない……

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