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動き出す歯車と古からの決意 11
「強く抉られた跡…。
どういうことですの…?
抉られたって、もしかして誰かと争われたということ…?」
「風蘭、
ソノ小さき方にも、光科魔金と光科水液の繋がりは見つからなかったのですね?」
「以前、警察の方に神殿前の床に傷跡が在るとは伺っていましたが…。
てっきり警察の方の器具でついたものとばかり…っ」
「決め付けはよろしくありませんわ。
ですが何故、今まで大きく取り上げられなかったのでしょう…!」
「私の予想でしかございませんが、ソノ抉られた傷跡、周囲の床から磨り減るように緩やかに抉られたモノでございました。
まるで周囲からパッと見ても、分からなくするように」
役人の者達と風蘭が言葉を飛ばし合い、ラシュフェーニカがソレを見つめる。
そんな中、ユエイが顎に手をあて、何かを真剣に考えていた。
「緩やかで、周囲から磨り減るような…。
しかし強く抉られた…──」
ユエイが口を開き、役人頭がユエイを見る。




