騎士団大会
俺は騎士団大会の行われる会場に到着した
「じゃあフレイム、クリスを頼んだぞ」
「おう、お前は安心して大会のことだけを考えろ」
「わかった」
この時の俺はこの大会を余裕で優勝できると思っていた
「ではこれより騎士団大会を始める!」
騎士団長フレイムの合図で1回戦が開始された、去年は違うやり方だったが今年はトーナメント式らしい
「漆黒の騎士!お前も出場してたんだな!」
俺より少し背の高い男が話しかけて来た
「お前誰だ?」
「ひどいな!僕はランキング10位のスライサーだよ!」
「知らんな、所でお前は去年も出たことはあるのか?」
「失礼な男だがまあ、いいだろう、僕は去年も出たよ!そして準優勝だったんだ」
ランキング10位で準優勝か、他に上位ランキングの奴は出ていなかったのかもしれんな
「どんなことをしたんだ?」
「去年はチーム戦だったんだ、そこで僕は仲間を裏切ることでなんとか準優勝にたどり着いた!お前ならわかると思うが頭を使うことこそ真の勝ち方だよな!」
こいつ何を言ってんだ?それ頭を使ったってよりただのクズだろ...
「なるほど、お前はクズなんだな」
「なんだと!お前だってずるしてランキング2位になったクズだろ!」
はぁ、まだこんなことを言ってくるやつがいるのか...
「ずるかどうかは戦ってみればわかるだろ?ちょうどトーナメントで当たるしな!」
「ははは!それもそうだな!お前に恥をかかせてやるよ!」
「ふっ、その言葉そのまま返すよ」
俺はスライサーに捨て台詞を吐いてその場を後にした、しかしあいつ本当にランキング10位なのか...?
「それでは1回戦スワン選手VSスライサー選手の試合を開始します!」
さて、スライサーには悪いがすぐに終わらせてやる
「行くぞ!黒炎切り!」
「なっ!早い!ぐあー!」
俺の技はスライサーに直撃した
「え?あ!スワン選手2回戦進出!」
「スライサー、お前本当にランキング10位なのか?」
「そうだが?疑っているのか!?」
「いや、そういうわけでは無いが」
こいつ弱いとかの前に魔力低すぎだろ!下手したら魔法を使えるようなったばかりのクリスより低いぞ...
「すごいです!フレイムさん、スワンはこんなに強かったんですね!」
「そりゃあそうだ、ランキング2位だからな」
さて、2回戦は誰だ?えーとマークスクニエス?聞いたこと無いな
「2回戦の相手は君か!確か漆黒の騎士とか呼ばれてよね?スワン君」
「ああ、あんたがマークか?」
「あれ?僕のこと知らない?一応ランキング6位なんだけどね」
「すまんな、俺は自分より下のランキングの奴にはあまり興味が無くてな」
「興味がないか...まあ、いいさ、2回戦はよろしく頼むよ」
「ああ」
怒らせてしまったか?だがすまんな、俺はとにかく上を目指しているんだ
「それでは1回戦最終試合を始めます!」
これが終わったら俺の試合か、暇だし見に行くか
「ハヤト選手2回戦進出!」
なんだあいつ何も見えなかったぞ!
「漆黒の騎士!俺はお前を倒すためだけにここに来た!絶対負けんなよ!」
よく見たらあいつは元ランキング2位のハヤトか!
「騎士団を抜けたのになぜ大会に出れてるんだ?」
「お前を倒すために無理矢理出場してやったぜ!ははは!」
「そうか、じゃあ俺は次の試合があるから」
「待てよ!騎士団長が死んだらしいな!ざまぁねぇよな!あんな奴騎士団長として相応しく無かったんだよ!だから俺は騎士団を抜けたんだ!」
「それで挑発のつもりか?確かに団長は相応しく無かったかもな、だが俺をここまで強くしてくれたのはあの人だ」
「そうかよ、ならそれを信じていればいい、だがな!お前は絶対俺には勝てん!」
こいつはなぜここまで自信があるんだ?俺に1回も勝てたこと無いくせに
「それでは2回戦スワン選手VSマーク選手の試合を始めます!」
「スワン君、この試合で賭けをしないか?」
「別に構わんが何を賭けるんだ?」
「クリスちゃんを賭けよう、僕はあれぐらいの女の子が大好きなんだよ...」
ん?こいつ変なことを言わなかったか?
「ふざけるな、あいつは関係無いだろ、その賭けには乗れないな」
「恐いのかい?僕に負けるのが」
「そういうことにしてくれて構わない、早く始めようぜ?」
「まあ、いいさ、勝てばいいだけの話だ」
こいつもしかしたら...
「行くよ!シャイニングストライク!」
マークは光の玉を飛ばした、しかしスワンはすべての玉を切り落とした
「その程度か?ならこっちからも行かしてもらう、暗黒の剣!ダークエクスカリバー!」
「なぜ君がその技を!?うわぁー!!」
「正直この技はまだ使わないでおこうと思っていたが、クリスを狙ってるようだからな」
俺もまだまだだな、クリスのことで少し熱くなってしまった
「スワン選手1回戦に続いて2回戦も一撃です!準決勝進出!」
「やるじゃないか漆黒の騎士」
「それはどうも」
「だが、あんたは次の試合で俺に負ける、安心してくれハヤトは俺が倒してやる!あんたは今まで通り終焉の音色の護衛をしていな」
「なんか個人的にあんたは嫌いだわ、本気で行くから覚悟しておけよ」
男は笑って去っていった
「それでは2回戦ハヤト選手VSサーチ選手の試合を始めます!」
「さっきの試合で賭けをしていたようだから僕たちもしないか?」
「お前にようはねぇ、とっとと失せろ!」
「ハヤト君、君は何も...」
ハヤトはサーチがしゃべり終わる前に勝負を決めた
「試合終了!なんとハヤト選手も一撃で決めてしまいました!準決勝進出です!」
あいつ騎士団を抜けたのにまったく力が落ちてないな
「それでは準決勝スワン選手VSクウォーター選手の試合を始めます!」
「さて、あんたの本気見せてくれよ」
「ああ、そのつもりだ」
こいつ随分と余裕だな、何か秘策があるのか?
「行くぞ!暗黒斬!」
しかし俺の技はクウォーターに止まれてしまった
「この程度?そんなんでよく2位まで来れたね、じゃあ次は俺の番だな!くたばれ!コールドスマッシュ!」
クウォーターの攻撃はスワンに直撃した
「ぐあっ!」
「弱いね、正直がっかりしているよ」
こいつは強い!俺には勝てん...
「ははは!もう諦めたのかい?それじゃあさよなら!コールドスマッシュ!」
その時だ、遠くから声がした
「スワン!諦めないでください!スワンなら絶対に勝てます!」
クリス...わかったよ
「はぁー!レイブンブレイブ!」
この技は俺が漆黒の騎士と呼ばれるきっかけになった技だ
「なんだこの威力は!?くそー!!」
俺の攻撃はクウォーターを吹っ飛ばした
「スワン選手の勝利!決勝進出!そしてこれで決勝戦はスワン選手VSハヤト選手に決まりました!」
「え?まだハヤトの準決勝が残っているだろ?」
「あ、ハヤト選手の次の相手は棄権しました」
「ははは!これでお前を倒せるぜ!」
なんだこれ?まあ、いいか
「ハヤト、悪いが俺は全力で行かしてもらう!恨みっこ無しだからな!」
「当たり前だろ!手を抜いたらぶっ殺すぞ!」
「それでは騎士団大会決勝戦スワン選手VSハヤト選手の試合を始めます!」
「ははは!やっとお前に!?」
「ダークレクイエム!」
ハヤトがしゃべり終わる前にスワンは攻撃を決めた
「ぐあっ!くそ!人がしゃべってる時に!」
「俺は全力で行くと言ったよな?早くお前も本気を出せよ」
「黙れ!お前は俺が倒す!くらえ!サイキックバースト!」
ハヤトの攻撃はスワンに直撃した、しかし、スワンには傷1つ与えられなかった
「ハヤト、お前が俺に勝てない理由を教えてやるよ」
「なぜ倒れない!」
「お前はまず戦いになるいつも冷静ではなくなる、そしてもう1つ、お前は騎士団の時もそうだったが基礎をしっかり覚えようとしない、だからどの魔法も中途半端なんだよ!」
「黙れ!!お前に何がわかるんだよ!」
こいつにはもう何を言っても意味ないか
「ハヤト!そろそろ終わりにさせてもらうよ、ダークネスジュネレーション!」
「ぐあー!!な、なぜ俺が...」
「試合終了!スワン選手の優勝です!」
「すごい、すごいですよ!スワン!」
気がつくとクリスは俺に抱きついてきた
「おい!こんな所でやめろよ!」
「すみません、でもあまりにも嬉しくて」
「クリス、さっきは応援ありがとな、お前のおかげで勝てたよ」
「あ!スワン泣いてます!」
「な、泣いてねーよ!」
「泣いてますよ~」
俺は優勝することで団長に近づいた気がしていた
「スワン!お前はすごいぞ!それに比べてハヤト、お前は騎士団を抜けてまで来といて負けるとは情けない奴だな、処刑だ」
フレイムがそう告げると複数の騎士がやってきた
「おい、フレイム!何もそこまでする必要は無いだろ?」
「スワン、お前は優しい奴だな!俺は感動したよ、だが俺の立場ではこいつを見過ごすわけには行かないんだ、すまんな」
俺はこれ以上は何も言わないほうがいいと思いそのまま黙っていた
「スワン!あの人死んじゃいますよ!早く助けてあげてください!」
「クリス、すまんが俺には何もできない...」
スワンは震えていた
「スワン...こんな世界私は嫌です!」
クリスは泣いていた
「クリス、泣くな!俺がこの世界を絶対に変えてやる!」
そして俺はハヤトを囲んでいた騎士達を吹っ飛ばした
「スワン!お前自分が何をしてるのかわかってるのか!」
「フレイム!悪いが俺はこんなやり方認めたく無いんでな!」
そして俺はクリスとハヤトを抱えて逃げた
「やっぱりスワンは最高です!」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ!」
やっちまった!もう絶対この街には戻れん!




