✒ 召喚術士
高校生1年生
「{ ねぇ、アレが地精霊神ノードルポドゥなの?? }」
高校生2年生
「{ 私の視力が悪くなければ、地精霊神には見えない──って言うか…… }」
高校生3年生
「{ 絶対違うと思うのよね!
だって、アレ──キノコっぽいじゃない??
地精霊神がキノコっぽい外見してるなんて、かなり嫌じゃない? }」
高校生2年生
「{ だよねぇ~~。
じゃあ、アレは何なの?? }」
高校生1年生
「{ でも可愛い~~♥️
不思議と癒されるぅ~~ }」
高校生3年生
「{ 確かに!
可愛いのは認めるしかないわよね }」
高校生2年生
「{ 抱き付きたい……♥️ }」
何でか高校生3人組の荒い鼻息が気になる……。
智惠
「 えぇと…………怪物を召喚しちゃった……って事かな??
可愛い怪物だね? 」
可愛い怪物(?)
「 エリ?
エリエリ…エリエーリ…エリエリ? 」
智惠
「 “ エリエリ ” しか言わねぇ!?
何語ぉ!? 」
主神殿長
「 これは──地精霊神ノードルポドゥ様では有りませんな……。
怪物を召喚する聖女様……前代未聞ですな 」
可愛い怪物(?)
「 エリエリエーリ?
エリエリ…エリエリエリ 」
智惠
「 言葉…分かんない!!
召喚者が召喚した怪物の言葉が分からないとか致命傷なんじゃ……。
でも可愛い~~♥️ 」
高校生1年生
「 ねぇ……貴女は “ 聖女様 ” じゃなくて、“ テイマー ” ってヤツじゃないの?? 」
智惠
「 テイマー? 」
高校生3年生
「 あっ、それね!
確かにそうかも?
怪物を仲間にして戦わせる “ テイマー ” ね 」
高校生2年生
「 ポ◯モンマスター的な? 」
神官長
「 主神殿長様、このキノコっぽい怪物はテムモンなのでは? 」
主神殿長
「 うぅむ…然しな、紋章が指に刻まれておるし、召喚術士であろう。
テイマーは紋章を授かりはしない。
テイマーならばテムモンを初めから連れている筈だからな 」
神官長
「 4人共〈 大陸神ヂェロニング様 〉から能力は授かっておられるようですし、ステータスを確認して見ては如何でしょうか? 」
主神殿長
「 それもそうだな。
──聖女様方、ご自分の『 ステータス 』を御覧ください 」
高校生3年生
「 ステータス?? 」
高校生1年生
「 見れるんだ?
ゲームの世界みたい! 」
高校生2年生
「 どうやって見るの? 」
智惠
「 『 ステータス、オープン 』って言っても見れないよ…… 」
高校生1年生
「 あっ、ねぇ!
これじゃないの?
視界の右下に何か見えてる! 」
高校生2年生
「 本当だ!
全然、気付かなかった~~ 」
高校生3年生
「 ねぇ、指で押せば良いみたいよ。
ステータスの画面みたいなのが出て来たわ 」
高校生1年生
「 本当だ!
私も押してみよ! 」
高校生2年生
「 LV1なのに強いじゃん!
あっ、雷精霊神ジンヴォルトの祝福,加護,守護が付いてる!
雷属性の魔法が使えるみたいね 」
高校生1年生
「 私のステータスも高い!
強くてNEWゲームじゃない? 」
高校生3年生
「 これだけ強いなら安心かも(////)
ちゃんと “ 聖女 ” って表示されてるわね 」
主神殿長
「 おぉ……今回は3名の聖女様の召喚に成功したようだ。
喜ばしい…… 」
智惠
「 えぇと──私のステータスは── 」
名前:潟庄智惠
性別:女
年齢:15歳
種族:人族
職業:召喚術士(?)
祝福:キノコンの好意
能力:キノコン召喚
召喚中:キノコン
属性:──
HP:10
MP:──
KP:──
SP:──
攻撃力:1
防御力:3
素早さ:2
命中率:1
回避率:1
移動力:1
JM:1
必要経験値:7
潟庄智惠
「 え…………弱い!?
何で私だけ弱いの!?
それに “ 聖女 ” じゃない!
“ 召喚術士(?) ” って何!? 」
主神殿長
「 ………………どうやら、あなた様は “ ハズレ ” のようですな 」
潟庄智惠
「 ハズレ??
聖女召喚にハズレなんて有るんですか? 」
主神殿長
「 有りますな。
では明日、≪ 王都タクパルット ≫へ出立し、《 王城 》にて国王様に謁見して頂く聖女様は3名で決まりですな。
あなた様にも明日、《 主神殿 》を出て頂きます。
後は好きにしてくだされ 」
潟庄智惠
「 え?
《 主神殿 》から追い出されるんですか?
この世界の事、何も知らないのに?
そっちの身勝手で召喚したのに、聖女じゃなかったら用無しでポイなの?!
幾ら何でも無責任じゃないの?
此方は被害者なんだよ!
責任、取ってよぉ!!
せめて、元の世界に帰してよ! 」
主神殿長
「 “ 聖女召喚の儀 ” は呼び出す為の召喚術です。
帰す召喚術は存在しません。
あなた様を故郷へ帰す事は出来ませんので、≪ ヂェロニング大陸 ≫の陸民として生きていただく事になりますな。
≪ トナフェレフ王国 ≫の国民として暮らしても良いですし、≪ トナフェレフ王国 ≫を出て旅をしても構いません 」
潟庄智惠
「 えぇ~~~~。
そんなぁ…… 」
神官長
「 先ずは《 冒険者ギルド 》で冒険者登録をしてください。
冒険者登録が出来たら、冒険者斡旋課で仕事の斡旋をしてもらえます。
依頼を受けて達成させれば報酬が貰えますので、精々頑張ってください 」
潟庄智惠
「 ………………文無しで始めるんですか? 」
神官長
「 誰でも初めは所持金0Esからスタートするものです。
ワタシも所持金0Esからスタートし、現在の地位に至ります。
大丈夫ですよ 」
潟庄智惠
「 笑顔と後光が眩しいぃ~~!!
逞し過ぎるよ、トナフェレフ人っ!! 」
神官長
「 お詫びとして、一晩の宿泊を許可致しますし、明日の朝食も用意させて頂きます。
その服装では目立ちますので、餞別としてマントを差し上げましょう 」
潟庄智惠
「 ………………有り難う御座います?? 」
神官長
「 どう致しまして。
こんな時間にか弱い少女を《 主神殿 》から追い出すのは流石に気が引けますので── 」
潟庄智惠
「 ははは…… 」
可愛い怪物(?)
「 エリエリ~ 」
本当に「 エリエリ 」しか言わないから困っちゃうな~~。
高校生3年生
「 良かったわね。
明日で “ さよなら ” は寂しい気もするけど──、聖女じゃないんだから仕方無いわよね 」
高校生1年生
「 元気でねぇ~~。
逞しく生きるんだよ? 」
高校生2年生
「 先ずは、戦えるようにLV上げを頑張りなさいよね。
そんなに弱いんじゃ、1番弱い怪物も倒すのに苦労すると思うけどね…… 」
潟庄智惠
「 そだね…。
死なない程度には頑張りたいかな…… 」
可愛い怪物(?)
「 エリ~? 」
主神殿長
「 聖女様方を[ 宿泊室 ]へ案内しなさい。
召喚術士(?)様も特別に[ 宿泊室 ]で御休みください 」
潟庄智惠
「 ご厚意に感謝します…… 」
[ 食堂 ]を出た私達は、1人の神官長に[ 宿泊室 ]へ案内された。




