表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界美少女達よ、ぼっちだった俺を攻略できるもんならやってみろ~最強無敵の力はハーレムラブコメに使うらしい~  作者: 白銀天城
二年生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

643/646

夢の遊園地へご招待

 みんなで遊覧船? に乗ってゆったりと園内を回る。柔らかな風が頬を撫でる。爽やかで居心地がいいじゃないか。景色もいいぞ。船が少し高い位置へ登ったりもするので、アトラクションがよくわかる。この遊園地は観覧車もジェットコースターもあるようだ。ホラーハウスや休憩所、食堂の位置も感覚で掴めた。


「学園の技術力どうなってんだか」


「かなり大規模なものを作ったのう……これは今日だけでは回れんのじゃ」


「ホテル常設らしいわ。今日はそこに泊まりましょう」


「楽しみ! あのお城みたいなやつだよね!」


 遊園地後方にある城がそのままホテルにもなるらしい。どうせ高いんだろうなあ。でもまあしばらく戦いの日々だった気がしなくもないし、ここらでリフレッシュするか。そう決めたら素直に楽しもう。


「じゃあ次はあの水の滑るやつね!」


 スプラッシュなんとかだ。今日はみんなに付き合うので異論はない。ジェットコースターもやって、二連続で動きの激しいやつをやる。学園生のだけあって速くてやばいぜ。


「今度は気分を変えてホラーハウスじゃ」


 こいつら怖がる前からくっついてくる。そんな感じでアトラクションを楽しみ、食事ででかいハンバーガーを食う。パレードを見ていたら夕方。観覧車に乗って夕日を見る。


「なんと充実した一日」


 素晴らしい。なんとトラブルゼロである。奇跡やん。感動すらしている。夕日が哀愁と達成感を増してくれた。


「楽しかったよ!」


「また来ましょうね」


「ああ、こういう日なら歓迎しよう」


 全員でホテルへ。中も西洋風で豪華だ。嫌味にならない程度に装飾品が並ぶ、柔らかい絨毯の上を歩く。そして部屋へ。風呂も豪華だ。順番に入って、豪華な夕飯を食って、そして柔らかいベッドで寝る。素晴らしく運がいいぜ。気分がいいので四人で寝ることも許した。


「……ん?」


 小刻みな揺れを感じて目が覚める。三人とも同じらしく、軽く警戒態勢に入った。


「地震か?」


「妙じゃな。地震くらい制限しておってもおかしくはないのじゃ」


「揺れが長いわね」


「なんか激しくなってない?」


 ひときわ大きく揺れ、急な静寂が訪れる。警戒したまま、リリアが窓を開けた。


「うーわ」


「不吉な声を出すな。絶対トラブルやん」


「めっちゃ異界化しておる」


 全員で外を見る。空が赤く、雲が紫である。だがそれはこの城近くであり、遠くでは夜空が普通にある。なんかごっちゃ混ぜの世界だな。


「解説頼む」


「わしも未経験じゃが、夢の中に近い場所じゃな。さっきの揺れはここに引きずり込まれたのじゃろ」


「嫌な雰囲気ね。暗くて気分の悪い気配がするわ」


「遊園地ごと引っ張られたんだとしたら、お客さんは全員いるのかな?」


 ホテルの客を守るなんて絶対嫌だぞ。何人いると思っているんだ。そこまでの義理がねえよ。嫌な予感だけが募る中で、廊下で大きな音がした。


「敵かな? 味方かな?」


「俺たちに味方っているのか?」


「おぬしは交友関係が狭いだけで、知り合いはおるじゃろ」


 開けたくねえなあ……絶対面倒事だよ。ゆっくり扉に近づくと、窓から白い糸の塊が飛んでくる。


「おっと、それは読んでいたぜ」


 俺とリリアの魔法が直撃し、窓から落ちていく蜘蛛。丸焦げになったし、生きてはいないだろう。


「なんだあのでかい蜘蛛」


「やっぱり敵が出るのね」


「仕方がない。外に出よう」


 廊下に出ると、同じように出てきた人間もいるようだ。蜘蛛と戦っている。


「蜘蛛って基本的にいっぱいいるわよね」


「いっぱい倒すのかなあ……」


「ウウゥゥウ……」


 曲がり角から人間っぽいシルエットの化け物が出てきた。犬っぽい顔のなんか不快感のある化け物だな。一気にこちらに飛びかかってくるので、容赦なく切り落とす。


「雷光一閃!」


 妙に弾力のある肌だ。手応えが独特で、体表に苔がある。あんまり近づきたくないな。なんか不潔だ。


「ウアアウ……アグギ……」


 そんなに強くはないらしい。簡単に死んだ。念の為に頭を吹き飛ばすが、ゾンビとは違う生態なのかも。


「外よ。遊園地からも敵が来るわ」


 窓から見ると、遊園地内にも敵が出てきている。ホテルを目指すやつを止めよう。


『ガード』


 ガードキーでホテルをドーム状に包む。これで外敵はどうにかなる。


「散開してホテル内の敵を全滅させる。急ぐぞ」


「了解!」


 俺たちがいるのは三階。イロハとリリアが下に行ったので、俺は上だ。階段を登ると、既に戦闘が始まっている。学園の生徒だろう。数が違うからか、じりじりと押され気味だ。逆に言えば、俺に注意を向ける敵がいない。


「サンダースマッシャー!」


 戦闘に背後から参加して、敵をはさみうちにしよう。


「雷分身! 急急如律令!」


 分身を三体作って一緒に突撃。ざくざく切り刻んでいく。


「おお、援軍か! 助かる!」


「なるべくこいつらまとめてくれ! できるか?」


「雷縛呪!」


 分身を三角形に配置。リング状に伸ばした雷の縄で敵を握り込んでまとめていく。


「ナイスだ! 集中攻撃!!」


 攻撃魔法の連射で敵を全滅させた。少なくとも、ここの廊下にもう敵はいない。つかの間の歓喜に包まれる中、エリスタークがこちらに近づいてきた。


「助かったぜアジュ!」


「エリスターク? なんでこんなところにいるんだよ?」


「ギルド戦に勝ったご褒美として、みんなで遊びに来たのさ。こういうのもギルマスの役目だぜ」


「そら良心的だこと」


 こいつ基本的に有能で善人なんだなあ。俺もギルメンには気を遣ってあげよう。


「そっちもギルメンと一緒か?」


「ああ、みんなホテル内の敵を潰しに行った」


「よし、じゃあこの階の東側はオレらに任せな! 確か三階にはミルドリースのギルドがいるはずだから、そっちとも連携すりゃ楽勝だろ」


「あいつらも?」


「オレらに負けちまったから、モチベ向上のためにギルメン連れ出したんだと。ケアのうまい女だぜ」


 案外有能な味方は多く来ているのかもしれない。警備の兵士もいるし、遊園地内には超人もいるはずだ。


「ホテルに結界が張ってある。できる限り出るな」


「あいよ、西側がどうなってるかわかんねえ、気をつけろよ。お前ら、四階東側を制圧する! なるべく複数で動け!」


「了解!!」


 未知の場所へ行くより、俺も安全圏を作るべきだろうか。このままじゃ今日徹夜になっちまうしな。


「夢の世界で徹夜ってのも意味がわからんなっと、サンダースマッシャー!」


 窓から来る蜘蛛を撃ち落とし、近くの連中と一緒にゾンビもどきを倒す。敵なんて残しておいても得はないからな。


「サンダードライブ!」


 他の連中の射線を邪魔しないように、壁や床に電撃を走らせて敵を止める。あとは勝手に倒してくれるので、やはりあいつのギルドは優秀だ。


「よっしゃざまあみやがれ化け物!」


「エリスタークの命令だ。四階東側を制圧する。なるべくまとまって動け」


「了解! あなたリリアちゃんと一緒にいた男ね」


「お前さんも気をつけろよ、リリアちゃん悲しむぞ」


「了解、そっちも気をつけな」


 敵はザコばかりだし、この階は問題なさそうだ。ホテルは全五階と屋上だったはず。まずは東側を完全にするべきかもしれない。考えながら歩いていると、シルフィから通信が入る。


『みんな聞こえる? 三階東側でミルドリースさんに会ったよ。ここを安全地帯にするんだって。わたしも協力してるよ』


『こちらアジュ。四階東側でエリスタークのギルドと遭遇。この階の東を制圧するらしい』


『こちらイロハとリリアよ。二階は順調に制圧中。食堂や宴会場のように広い場所も多いから、来るなら第二宴会場が避難場所よ』


『二階は味方の兵士が多いから問題なしじゃ。一階は超人が排除し続けておる。行かなくても問題ないじゃろ』


 想定より敵が多いな。どこから湧いているんだ。できる限り急ぐべきかもしれない。指示を出して先へ行こう。


『了解。各自そのまま東側を制圧だ。俺は五階に行く』


『オッケー! 任せて!』


 五階はやたら静かだ。蜘蛛もゾンビもどきもいない。だが威圧感を放つ何かが先で待っている。まるで番人だ。コウモリのような翼の獣だな。顔の部分に何も無い。牛のようなツノの生えた悪魔っぽい何か。見たことのない敵だ。


「中ボスってところか?」


 リベリオントリガーを使うと殺気に気づいたのか、大きく翼を広げてこちらを威嚇してくる。さて、あまり強くないと助かるんだがね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
エクストリーム人違いにつきまして深くお詫び申し上げます。 そろそろ脳みそ交換しなきゃ……。
最近影の薄いグッドフレンド、エリスタークじゃないか! 四天王はちゃんと揃ったんかね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ