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5-1.戦闘準備

登場キャラのおさらい会ということでどうか一つ……

あれから1週間の時間が流れた。

あれから公爵軍に動きはない。


ドリアードのミリアさんを城に連れて行ったのだが。

「また女性を!?アレク!どれだけ浮気すれば気が済むのですか!!」

などとシャルロッテさんが怒り始めたので、仕方ないのでバロンとエフィーリアさんのところに行ってもらった。

なんだかエフィーリアさんと気が合うようで、2人で植物の研究をしているようだった。

あの蜂と蟻と熊が研究を手伝っているようだ。

こっちもこっちでカオスな状況だよな。


1日目は日向ぼっこをして過ごした。


2日目の夜にヴィゴーレとグレイに頼んで冒険者ギルドに勉強に行けるよう手配してもらった。

「わかった。だが交換条件として俺たちと本気でやり合ってもらいたい」

などとヴィゴーレが言うので交換条件を呑んでやったのだが、『鑑定の魔眼』でレベルを確認するとあまりにも差が開き過ぎていた。

レベルがすべてというわけではないだろうが、ちょっと気が引ける。

なのでこちらからも一つ条件を付けたのだ。

同じ転移者であるグレイや、あのエルフの妹、他の公爵の子供たちも一緒に参加してもらうことにしたのだ。

どうせ、他の奴らも戦いたいとかいうだろうし。

「ちょっと!僕は了承してませんけど!?」

グレイに反論されたが、ヴィゴーレが有無を言わさず、引きずって行ってしまった。

すまん。グレイよ。


3日目はメイドさんに、ちやほやされながら日向ぼっこをして過ごした。


4日目にはギルドに行ったのだが、ちょうど新人講習とか言う勉強会の日だったらしく、座学でお金やギルドのことについて話を聞き、外の森でいくつか実践的な実技演習とも言うべき講習に参加した。

その日の夕方にグレイが兵士に連れられていどこかに行ってしまったせいで、その日は決闘形式の打ち合わせをすることができなかった。

後から聞く限り、グレイはお見合いに行っていたらしい。

くそっ。こちとら猫の姿だっていうのに。女の子とイチャイチャするとは。羨ましい。


5日目に森をふらふらしていると、グレイが女の子の手を取って川に来ていた。

けっ。デートかよ。

これだからリア充は!

『気配遮断』でこっそり近づいて脅かしてやろう。

とかやっていたら、釣った勢いで女性と倒れこんだらしく、なんだか2人で笑い合っていた。

ラブコメかよ。


お?なんだか釣った魚、ずいぶんきれいだな?

白く透き通った鱗に、大きな羽根のような虹色のヒレと、長い尾を持つ魚だった。

近づいて観察していると、

「って!?神獣様!?何やってるんですか、こんなところで!ってだめだめだめ!それまだ釣ったばかりだから!新種だから!食べちゃダメ!」

などといわれてしまった。

失礼な。生魚なんて食わねぇよ。

グレイは今度お仕置きが必要かな。


その日の夜にヴィゴーレと打ち合わせをして、決闘形式の戦闘の試合の日取りや参加者を決めた。


6日目。

俺はシャルロッテさんとマリアゲルテさんと、アマンダさんの着せ替えをして過ごした。

なんでも2人とも今日は休んでもいい日だったらしい。

ま、昨日まで公爵軍への対処で色々会議していたんだろうし。

そういえば、縦ロールの貴族っぽい捕虜がいたな。

あの子はどうしたんだろうな。

今度こっそり会いに行ってみるか。




そして今日。

俺はヴィゴーレとの約束を果たすべく、訓練場へと来たのであった。

参加者は『黒剣』のヴィゴーレ、『黒槍』のフィリオ、『黒狩』のロティさん、『黒炎』のテルミスさん、そしてこいつははじめましてなんだが『黒蹄』のバルクスの『黒鉄の騎士』5名。

ガラハド、シノンさんの『紫煙の剣』の2名。

グレイスノース公爵の子供、ロウフィスとアマンダ、ガルアーノ公爵の子供、ヘンリーの3名。

『大輪の魔女』エフィーリアさん、その騎士(自称)のバロンの2名。

エルフ侍の妹、リヴィアーデ。

そして、転移者のグレイ。

以上、14名。

「ちょっと、ヴィゴーレ!私もやるからね!」

「いや、姫様さすがにそれは……」

「やだやだ!私もやるから!」

……訂正。マリアゲルテさんを含めて15名。


「なんだバルクス。来たのか」

「こんな楽しそうなこと、俺が来ないわけないだろう!」



ざっと鑑定の魔眼で確認してみた感じではこんな感じだ。

なおパーソナル部分以外とパーソナルの好物は割愛してある。今回はレベルだけわかればいいからな。


[パーソナル]

名前『ヴィゴーレ・ドミニオ』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『天災級』

職業『公爵候補』『冒険者』

称号『黒剣』『黒鉄の騎士』

レベル『29』


名前『フィリオ・ミアンセ』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『天災級』

職業『紋章官』『冒険者』

称号『黒槍』『黒鉄の騎士』

レベル『23』


名前『ロティ・フォロー』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『天災級』

職業『狩人』『冒険者』

称号『黒狩』『黒鉄の騎士』

レベル『21』


名前『テルミス』

種族『魔族・ハルマー族』

種族ランク『-』

冒険者ランク『天災級』

職業『炎の災害児』『冒険者』

称号『黒炎』『黒鉄の騎士』

レベル『20』


名前『バルクス(ヤヤ・ガガ)』

種族『フィルボル』

種族ランク『-』

冒険者ランク『天災級』

職業『探検家』『冒険者』

称号『黒蹄』『黒鉄の騎士』

レベル『23』


名前『ガラハド・ドミニオ』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『災害級』

職業『公爵候補』『冒険者』

称号『』『紫煙の剣』

レベル『19』


名前『シノン』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『災害級』

職業『射手』『冒険者』

称号『紫煙の剣』

レベル『10』


名前『ロウフィス・グレイスノース』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『公爵候補』『騎士』

称号『神獣の加護』

レベル『14』


名前『アマンダ・グレイスノース』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『公爵候補』『冒険者』

称号『姫の護衛』『神獣の愛奴』

レベル『13』


名前『ヘンリー・ガルアーノ』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『皇国魔法兵』

称号『衛生兵』

レベル『8』


名前『エフィーリア』

種族『エルフ』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『魔法使い』『魔導士』『元冒険者』

称号『大輪の魔女』

レベル『24』


名前『バロン』

種族『リッチー』

種族ランク『B』

冒険者ランク『天災級』

職業『元冒険者』『騎士』

称号『魔女の護衛』『護国の騎士』『災厄を祓いし者』

レベル『28』


名前『リヴィアーデ・ニヤァーベ』

種族『エルフ』

種族ランク『-』

冒険者ランク『災害級』

職業『剣士』『魔法剣士』『呪術師』

称号『志を継ぐもの』『英雄の血脈』『神獣の加護』『影打の担い手』

レベル『19』


名前『グレイ・ハマー』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『兵士』

称号『転生者』『神獣の加護』『伯爵候補』

レベル『3』


名前『マリアゲルテ・エル・ドリステリア』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『魔法剣士』『皇女』

称号『皇妃候補』『白薔薇騎士団副団長』『神獣の愛奴』

レベル『7』





よし。

ツッコミたいところが何個かあるぞ。

まず『神獣の愛奴』ってなんだよ。

字面からの印象は愛の奴隷ってところか?

エロゲかよ。


後、グレイ。

お前転生してからこの世界で生きているって言ってなかったか?

それにしちゃレベル低すぎないか?

俺なんてポーション飲んだだけでレベル200代だったぞ?


この中で一番警戒すべきはやはりヴィゴーレ、バロン、エフィーリアさんだろう。

ほかの『黒鉄の騎士』のメンバーよりもレベルが高い。

まぁ、バロンに至っては英雄って言ってたしな。

じぃやさんが人類最高クラスのレベルだとすると、もうヤバい人に片足を突っ込んでいるレベルだろう。


次点では『黒鉄の騎士』のメンバー、ガラハド、リヴィアーデさん、グレイだろう。

単純にレベルが高い人達だろうし、修羅場もくぐっているだろう。

グレイは俺と同じような境遇だし、ほぼ確実にチートを持ってると思っていいだろう。

というか、実際こいつに限っては先日ステータス欄のスキルを見ている。

多分だが『対雑魚集団戦(C)』『処刑人(C+)』『九死に一生(C+)』『死亡フラグ(EX+)』この辺がチートだろうな。正直、効果がわからんけど。一応『鑑定の魔眼』で単語確認したけど、どうも人智定理とやらに登録されてないスキルなのだろう。名前とスキルということしかわからなかった。


やだなぁ。相手したくないなぁ。

ま、あのだいたらぼっちや老執事よりはマシだよな。

うん。きっとそうだ。


「げぇ!?し、師匠!?」

「あら?ヘンリー。げぇ。とはずいぶんね」


「あなたがシノン?弟君の相棒ね。よろしく」

「よろしく。義姉様」


「リヴィアーデさん。なんでしょうこの状況は」

「私、一度あの神獣様に負けてるんですけど……。アマンダ様、私役不足じゃないですかね?」

「大丈夫よリヴィ!私なんて全く勝てる気がしないわ!でもやるのよ。こんな面白そうなこと、他人に任せるなんてできないでしょ?」

「「姫様はもう少し、自重というものを覚えてください」」


さて、戦闘準備かな。

どうしたものかな。


一応、さきほど残ったAランクの魔物の項目を選択して取得したら、Sランク魔物というのが出てきた。


[Sランク]

・九尾猫

・深紅の魔猫

・光陰の猫将軍

・冥界の番人


とてもやばそうな名前だ。

今は選択できるけど、選択していない状態だ。

取得したスキルは以下の通り。


「ゴーストステップ」「物体透過」「ランドウォーク」「先駆」「空間魔法」「ソニックブーム」「分け身」「罠設置」「回収」「天候魔法」「天候の力」「補助魔法上昇」「威力上昇」「生活魔法」「補助魔法下降」「消費効率化」「浸透魔法」「アーミーキャット」「種族支配」「士気」「鼓舞」「覇者の衣」「奮起」「錬金」「機械操作」「錬金知識」「迷宮解析」「迷宮作成」「魔物製作」「悪食」「猛襲」「超速吸収」「切断」「狩人」「ライドスラッシュ」「薬学知識」「応急手当」「異常耐性」「毒攻撃」「麻痺攻撃」「拘束攻撃」「刀技」「居合い抜き」「潜行」


これらのスキルをうまく使えるかどうかが、今回の戦闘の要だろう。







ちなみにちらっと見たシャルロッテさんのパーソナルがこれだった。


名前『シャルロッテ・エル・ドリステリア』

種族『人間』

種族ランク『-』

冒険者ランク『-』

職業『皇女』『研究者』

称号『皇妃候補』『魔導の探究者』『神獣の奉仕者』『神獣の愛奴』『神獣の寵愛』『神獣の探究者』

レベル『6』





である。

寵愛なぞ、与えた覚えはありません。


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