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5-2.試合前半

 一度、自分のスキルをおさらいしてみることにしよう。


 今まで獲得したスキルは、

「魅了の魔眼」「鑑定の魔眼」「心身転魔」「影魔法」「気配寸断」「盗む」「魅了」「薬剤耐性」「幻影魔法」「言語理解」「ラッキースター」「罠感知」「爪とぎ」「手加減」「基礎魔法」「基礎魔法知識」「妖精言語」「学習」「アシスト」「種族交流」「潜伏」「集中」「強襲」「ドッジステップ」「ダンスステップ」「ステップアタック」「飛翔の衣」「空間把握」「真空の刃」「トリックムーブ」「分身」「高速移動」「次元移動」「次元分離」「時空解析」「火魔法」「炎の衣」「火耐性」「風魔法」「風の衣」「風耐性」「水魔法」「水の衣」「水耐性」「土魔法」「土の衣」「土耐性」「招魔」「招魔統率」「ウォールアーミー」「集団統率」「王者の衣」「陣形」「分析」「分解解析」「アイテム鑑定」「オートマッピング」「探索」「千里眼」「森魔法」「テリトリー」「地形無視」「マッスルアップ」「巨獣化」「バーサーカー」「威圧」「恐怖攻撃」「暗部同化」「セイバーテイル」「剣術」「毛皮硬化」「斬撃」「跳躍」「疾走」「頭突き」「尾薙」「尻尾操作」「魔力感知」「転移魔法」「転送魔法」「収納魔法」「合成魔法」「地殻魔法」「火山の力」「豪腕」「高速再生」「覇気」「人化」「人語」「人体理解」


 これに加えて、Aランクの魔物をすべて選択したことで、

「ゴーストステップ」「物体透過」「ランドウォーク」「先駆」「空間魔法」「ソニックブーム」「分け身」「罠設置」「回収」「天候魔法」「天候の力」「補助魔法上昇」「威力上昇」「生活魔法」「補助魔法降下」「消費効率化」「浸透魔法」「アーミーモンスター」「種族支配」「士気」「鼓舞」「覇者の衣」「奮起」「錬金」「機械操作」「錬金知識」「迷宮解析」「迷宮作成」「魔物作成」「悪食」「猛襲」「超速吸収」「拷問」「高速」「弱点看破」「切断」「狩人」「ライドスラッシュ」「薬学知識」「応急手当」「異常耐性」「毒攻撃」「麻痺攻撃」「拘束攻撃」「刀技」「居合い抜き」「潜行」




 今回はこれらのスキルを活用して戦闘をしていこうと思っている。

 因みに、俺はヴォルケーノの姿だ。

 他だ気になるのはやり過ぎないか、という一点のみだ。

 試合で間違えて大怪我や、あまつさえ生命を絶つ様なことがあれば目も当てられない。

 幸い、「手加減」のスキルを会得したので問題はないとは思うが……。


 ふいに、ギャラリーに目を向けると、ヒュードやコルナ、グレイといつも一緒にいる兵士、専属執事のドラディオ、じぃやさん、じぃやさんの部下の騎士っぽい人、シャルロッテさんや皇妃のシナーデさん、姫様のメイド達等、実に様々な人が見に来ていた。

 レベルの1番高いじぃやさんは審判役なので辞退、2番目に高いドラディオは会場から外への被害を防ぐため、結界を構築するので不参加。

 教師のアドマはドラディオのサポート役として不参加になっている。

 うーん、こんなに大勢で見られると少し緊張する。


「グレイー、ガンバれよー。骨は拾ってやるから」

「俺、この戦いが終わったら、彼女を食事に誘おうと思うんだ」

「ちょっ、お前それ死ぬやつの台詞だから」


 グレイ、死亡フラグを立てるな。死なないから。……多分。



「さて、準備も出来たようですし、これよりアレクシス様対選抜メンバーの皆様の試合を行おうと思います」

 そういうと、じぃやさんが手を上げる。

 すると、ドラディオが会場の壁に魔力を流し、会場と観客席の様な場所の間に薄い膜ができる。

『分析』スキルによるとこれは高位の結界魔法で、魔道具を使用することより、術者の魔力消費を押さえつつ、一定以上の衝撃がある場所でピンポイントに発動し、衝撃を防ぐ効果があるようだ。

 だが、ちょっと不安だな……。少し強化しておいた方がいいだろう。

 俺は各種属性魔法を発動する。

 まず、地殻魔法で全体を結界の外側、観客席側に会場を囲むように透明なガラスの幕で覆う。

 本来は珪砂に確かソーダ灰とか何か混ぜ物をするはずだけど。確か混ぜる理由は単体だと溶けにくかったからとかそんな理由だったと思う。

 が、地殻魔法にはそんなこと関係ない。

 既に地中にガラスとして存在させた上で隆起させればいい。

 その上で、結界より内側に更に結界を張る。

 風魔法と水魔法で衝撃・熱を遮断し、空間魔法を更に内側に張って衝撃をよくわからない空間に逃がす。

 即興で考えた


 この体のいいところは思うだけで思った通りの魔法になることだ。

 前に魔物の魔法は考えるだけで魔力を自在に操るとあったが、魔物は基本動物レベルの知能なのでここまでできるのは俺だけなのではなかろうか。


 結界を張ると全員が驚きつつも、直ぐに緊張感が戻ってくる。

 会場の一部の人間、主にヴィゴーレなんて、戦いたくてウズウズしているといった感じだ。


「それでは、試合、開始!!」


 じぃやさんが宣誓する。

 が、誰も飛び出してこない。


「兄貴、作戦は?」

「無い。フィリオはどうだ?」

「どうもこうも、これだけの結界、ちょっとこのメンバーでも勝てる気がしませんね」

「ふむ、ならば各人最高のパフォーマンスを出すしかないな。アタッカーは俺とバルクス、ガラハドとそこのエルフの娘だ。連携は考えるな。元より寄せ集めのパーティーだ。各々好きに立ち回れ」

「「了解!!」」


 相手が動き出した。

 まず、リヴィアーデとガラハドが先行し俺の左右に展開。ヴィゴーレが正面から迎え撃つ格好のようだ。

 先行陣の合間を縫ってロティさんとシノンさんから短弓によるやが放たれる。

 それを俺は後ろに飛び退いて避けると、リヴィアーデさんから風の刃が放たれる。

「風よ!我が刃と化せ!ウィンドスラッシュ!」

 俺はそれを風魔法で相殺する。

 しかし、相殺したタイミングを狙ってか、ガラハドが突っ込んできた。

「うらぁ!」

 構えられた大剣を体を捻って交わし、空へ逃れる。

 が、そのタイミングでリヴィアーデさんが刀を構えながら跳躍するのが見えた。

 更に俺が空に逃れることを予想していたのか、テルミスさんから放たれたであろう火の玉が俺に迫る。

「あぁ!燃えろよ燃えろ!私の敵を燃やし尽くせ!ファイアスピリット」

 それに合わせる様に、フィリオから魔法の槍が、マリアゲルテさんから雷の槍が放たれる。

「放て無窮の刃、マジックランス!」

「万物を貫く天災よ、我が雷となりて敵を討て!ライトニングボルト!」

 いつの間にか、三方を魔法で囲まれた形だった。

 そういえばバルクスを見ていない。どこだ?

「もらったあぁぁぁぁ!」

 某ライダーのキックのように足を突きだし、俺へ飛びかかっていた。

 俺はこれで三方からは魔法が、下からはリヴィアーデさんが、上からはバルクスが攻撃体制で突っ込んできていることになる。


 が、甘い。

 これがレベルの違いなのか、俺の目には全てスローモーションの様に時間が流れる。

 時間があれば対処は容易い。

 まず、一鳴きするとそれに「威圧」と魔力を流し込む。

 これだけで魔法は霧散した。

「「なっ!?」」

 後はバルクスを「トリックムーブ」で近付き「尾薙」を使用して振り払う。

 この「トリックムーブ」は不規則な動きで相手を翻弄するスキル、そして「尾薙」は尻尾で振り払うスキルだ。

 ただ、俺は尾で吹き飛ばすのではなく、バルクスの足を絡めとり、足場にした。

 バルクスを勢いよく横方向に飛ばし、その勢いで俺と同様の高さまで飛び上がっていたリヴィアーデさんに「頭突き」をする。

 当然ながら彼女はその勢いを押さえきれず、俺の作ったガラスに向かって飛ばされるが、受け身をとり、ガラスに衝突する前に足で体を支え地面に降り立つ。

 バルクスもとりあえず、無事なようだ。

 どっちかはとったと思ったんだがなぁ。

「くそっ。なんだこいつは……」

「まさか、ここまで簡単にいなされるとは……」

 ふふふっ。驚いてる驚いてる。


(油断しすぎだ。もらった!)

 優越感に浸っている俺の首を狙い、バロンが背後から剣を振り抜いてきた。

 あぶなっ!?

 頭を下げてバロンの剣を躱す。

 が、次の瞬間四肢に違和感があった。

 身体を見ると、右前足以外の足が蔦のような植物でつながれていた。

 植物の先には、エフィーリアさんがいた。

 どうやらエフィーリアさんが使用した魔法のようだ。

「植物よ、我が意を孕め。プラントトラップ」

 くそっ。

 火魔法を使って蔦を燃やし尽くす。

 が、その間にバロンが俺の背中に着地、俺がバルクスにしたように、俺を足場にして跳ぶ気か?

 しかし、バロンは俺を思いっきり蹴り飛ばし、俺は地面へと激突した。

 土煙が舞い上がる。

 視界が遮られた状態から、二名が飛び出してきた。

「光よ、我が刃に宿れ、エンチャントディバインライト!三閃突!」

「光よ、我が刃に宿れ、エンチャントディバインライト!断頭斬!」

 ロウフィスとアマンダさんだ。

 ロウフィスは頭、心臓、肝臓を狙った三回の突きによる剣圧飛ばし(槍でも剣圧と言うかは知らないが)、アマンダさんは縦一線による斬戟。

 避けられなくはない。

「ドッジムーブ」を発動しなんなく避ける。

 が、避けた先にヴィゴーレがいた。

「大切斬!」

 横薙ぎ一閃の攻撃。

 立ち込めていた土埃を一瞬で払う剣戟に「マッスルアップ」「剣術」「セイバーテイル」「尻尾操作」で対抗する。

 どうやら「セイバーテイル」は尻尾を鋼のように硬質化させ、剣のように片刃の刃とするスキルのようだ。

 だから剣術なんてスキルがあったんだな。

 ヴィゴーレの大剣を尻尾で受けると、衝撃波が会場全体を襲った。

 って、どんな馬鹿力だよ!こいつ。

 全く動かないんですけど!?

 仕方ないので咆哮に「威圧」と「拘束攻撃」を込めて一鳴き。

 ヴィゴーレが後に飛んで退いた。


「レベルが違いすぎて全く入れる気がしないんですけど!?」

 グレイは会場の隅で叫んでいた。


「光よ。我が祈りを届けたまえ。彼の者の身体に一条の安らぎを。ヒール」


 グレイの方を見ているうちに回復されてしまった。




「強すぎだろ。これだけのメンバーで拮抗するって、どんな化け物だよ」

「面白くなってきたぁぁ!」

「すみません、ドラディオ。流石に危ないので私にも結界を」



 反応は三者三様……。この場合は十人十色か?

 まぁ、どっちでもいいや。



 さぁ、後半戦の始まりだ。

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