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どういう風のふきまわしだよ

極悪ホステスの最新話です。

楽しんでいただけると幸いです。


朝起きてウォーキングしてヨガしてゆっくり野菜中心の朝食を食べて、この後筋トレをしよーって思ってたら部屋にマチルダじゃないメイドがやってきて、「旦那様とナサニエル様、そしてヨアン様がお買い物に行かないか、と仰ております」って言ってきたので私は「午後からピアノのお稽古があるから断って」と優雅に言った。


メイドは困ったように「その、どうしても、とのことですが」と言ってきたので私はめんどーだなと思いつつ、「では、お昼までに帰れるようにとお伝えして」とメイドに言った。


メイドは「かしこまりました」と言って出て行き、私は急になんだよって炭酸水を飲み終え、筋トレしつつ考えた。


仕方がないので風呂に入って、タイトな深緑のドレスを着て、メイクとヘアメイクをしてイヤリングをつけて手袋をつけて、ハンカチと扇を持って帽子を被って玄関に向かった。

今日はオードリー・ペップバーンみたいな感じ。マイ・フェア・レディでオードリーが変身した後みたいな。知性と気品がある感じ。

どうせショッピングだしラフでいいっしょと思ったら公爵とナサニエルがこっちを見て慣れない感じで笑顔を向けてきたからキモって思った。やっぱ金髪男って嫌いだわ。


「では行こうか、クラリス」

「はい。あ、わたくしは午前中で帰りますので」

「わかってるよ」


ナサニエルがそう言ってヨアンが手を差し出してきたので私は腕を組んだ。ヨアンはまあダンスまでしたしこうして腕組むのも慣れてきてる。ふと気になったことを尋ねた。


「そういえばヘレナ様は?」

「ヘレナは今日から家庭教師をつけて勉強を開始する」


公爵がそういったので私はへーって思った。まあ私の実力見ればそうもなるか。

でもヘレナ甘やかされてるし根性ないし大丈夫なのかしらって思ったらなんかガシャーンって音が上からして、私はヘレナかな?って思った。

あの子アホだし動物みたいに感情のまま動くからきっと癇癪でも起こしたのかも。

他の3人は一度上を見たが、放って私と一緒の馬車に乗って街に出た。

屋敷の方見たらヘレナの部屋の窓の一部割れてた。

ヘレナの部屋って一番広いからすぐわかんのよね。あーららって思って3人の方見たら知らないふりしてた。


「それで、クラリスはどこへ行きたい?」

「え?」


ナサニエルの言葉に私は誘っておいて決めてねーのかよって呆れた。私は少し考えてああそうだ、と思い出し、言った。


「本屋さんへ行きたいですわ。グロリア様にお勧めいただいた詩集と哲学書が欲しいのです。あとは刺繡をしたいので布屋さんにも行きたいですわ」

「そ、そうか」


ナサニエルは「わかった」と言って運転手に行き先を変えるように言った。

いつもヘレナってどこ行ってんだよ。そういえばヘレナが刺繍をしてるとこ見たことなかったなと思いつつ、本屋に着いて私はグロリア様が教えてくれた詩集と欲しかった哲学書を買ってもらい、布屋に行って刺繍道具を一通りそろえて、皆でカフェでお茶した。


私は今は健康に気を付けているから生クリームが入っていない果物のタルトとハーブティーを選んだ。もちろん砂糖は入れない。タルトに砂糖入ってるしね。


公爵たちは紅茶を飲んでいたけど、なんか微妙そう。そりゃあね。ヘレナはショートケーキでも選んでペチャクチャ喋って、買い物に行けば服に靴にアクセサリー買わせたでしょうね。


公爵が私が刺繍糸を選んでいる際中に「アクセサリーは良いのか?」と尋ねてきたので、私は「もう持っております」と刺繍糸を吟味するのに必死で公爵の方を見るのを忘れてた。

公爵は溜息を吐いてなんか知らないけど店にある刺繍糸全種類買ってくれた。


こればっかりは私は本当に嬉しかったので公爵に「ありがとうございますお義父様!」って満面の笑みでお礼を言った。

ちょっとびっくりしてる公爵の顔って威厳が消えてオフショット撮られた時のイギリスの俳優みたいね。



ヘレナに比べればずいぶん安い買い物で終わって、3人はなんだか困ってた。

なんだよ、私にヘレナやれってか?いやだよあんなバカ女。


私は約束通りに昼前に家に帰り公爵たちに「本日はありがとうございます」って言って礼をして部屋に戻った。


踊り場まで登った時に3人が話し合っているのを見て私は不思議だった。

んだよ今度はあれか?私に勉強させない気か?するに決まってんだろ。師匠直々の教育だぞ、と思いつつ階段を上り、廊下を歩いているとヘレナの部屋からヘレナの怒鳴り声が聞こえた。


「どうしてあんな女が」って言ってる。はよ勉強しろよバカかお前。

私はなんだか全部めんどくさくなってさっさと部屋に戻った。早いとこ昼ごはん食べて着替えてリヴェラ子爵家に向かわないと。

アナベル嬢に逢えるのが嬉しくて私はウキウキしながらさっさと深緑の服を脱いで、淡いグリーンのドレスに着替えた。


うん、エルフ系で綺麗ね。私はさっさと昼食を食べ、楽譜と筆記具を持って帽子を被ってメイクはまあ今日はラフなメイクだしこれでいいかとリヴェラ家に向かった。さー今日もピアノがんばるわよ。




お読みいただきありがとうございました。

次は今日の18時に更新します。


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