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私がどんだけやってきたと思ってんだよバーカ

極悪ホステスの最新話です。

お楽しみいただけると幸いです。

部屋に入ると公爵とヨアンと奥様とまだ泣いてるヘレナがいて、ナサニエルが「じゃあ見せてもらおうか」って言ってきた。


「見せるって何をですか?」

「グロリア嬢の教育の結果」


そういうナサニエルに私はあー疑ってんのねって思って「はあ...」と頷いた。

それでとりあえず「では歴史から」ってこの国の歴史を建国から初代の王から事件、戦争、紛争、政策すべて暗記したやつを年代付きで話した。


話し終わるとナサニエルが顔を引きつらせつつ「では言語に行こうか」とこの国の言葉で話せだの、この国の言葉で応対しろだの言ってきたので全部完璧な発音と言い回しで言ってやった。


私が「これらの言葉で我が国の歴史も語れますがいかがしますか?」って言うと公爵は「いや、いい。次だ」って言って哲学になって完璧に答えると次は自然科学。その次医学。その次詩学。詩なんて超軽いから暗唱して考察まで話してやった。

その次数学の問題を何問か解いて、美術も音楽も歴史から音楽家、画家の生涯から思想から全部話して、最後に私が「ーーそれで、次は何を話しましょうか?劇作家の歴史と有名な劇についてでも話しますか?」って言うと皆目を丸くしてた。


「それではわたくしはそろそろ今日の復習と来週の予習の為に図書室へ向かいたいのですが、よろしいですか?」

「あ、ああ」

「ではごきげんよう」


そう言ってグロリア様が教えてくれた圧倒する仕草で優雅に礼をして去った。

ったくよー糾弾する理由探ししてくんじゃねえよウゼエな。

私はさっさと図書室へ行き、勉強を開始した。すると奥様がやってきてなんだよって思っていたら「あのね、クラリス」ってヘレナの教育を頼み込んできて私はソッコー断った。


「わたくしはまだお教えできるほどの人間ではございません。家庭教師を雇うことを推薦しますわ」

「でも、」

「ヘレナ様もお義兄様もお義父様もヨアン様もわたくしを嫌っておりますし、かえって逆効果になるかもしれませんし、申し訳ありませんが、辞退させていただきますわ」


私がそういうと奥様はびっくりして「そう、ごめんなさいね」って去って行った。

おめーもしかして今まで私が気づかないとでも思ってたんか?最初あんな部屋に入れといて?この家クソしかいねーのかよ。

と私はイライラしてきて、今日は勉強は部屋でしようと本を何冊か借りて部屋に戻った。


そしてマチルダが用意してくれたケーキを食べて紅茶を飲みつつ本を開いた。

あーやっぱ私この哲学者好きかも。書いてあることが理に適ってていい。

そうそう、バカみたいに怒りに翻弄されるとすべてを失うのよね。私は深呼吸して哲学書を読みふけった。


こいつ自己啓発書でも書けばよかったのに。Youtubeでもやれば10万再生いったんじゃないの?もったいない。そう思いつつ私は紅茶を飲んだ。



夕食に呼ばれて広間に行くと、ヘレナがいなくて、私の席がなんか変わってた。ヨアンの真向かい。

マジかよって思ってたら椅子を引かれたので仕方なく淡いオレンジに上品なブラウス生地のついたシンプルなドレスで優雅に座った。


今日のテーマはアレ。映画で有名なエルフの女王様みたいな感じ。茶髪だけど気品は似てるっしょ?私は祈りを捧げ静かにナイフとフォークを持って食事を始めた。


そして気づいた。あー私の食事の作法に難癖つけたいのね。残念でしたー。私はこれもカンペキにできまーす。

おめーらの食事風景こっそり観察してたんだよって思いつつ静かに優雅に食事を続けた。

食事中は音を立てない。これはどこでも鉄則よね。

前菜を食べ終え、炭酸水を飲んでいると公爵が「クラリス」と話しかけてきた。なんだよバカ親。


「はい、なんでしょうか?お義父様」

「その...、いや、いい」


んだよ。私はいかにも高貴な人間ですって感じで優雅に首を傾げ、そして食事を再開した。

テーブルマナーも作法もカンペキ。ピアノは上達し続けていてあと半年もすればヘレナを超える。教養もバッチリ。仕草も立ち振る舞いも威厳があって舞踏会に出れば存在感たっぷり。

んで?あんたら甘やかすだけ甘やかして17にもなってクソガキみたいなヘレナどーすんの?私は一言も話さずに食事を終えて、挨拶をして部屋に戻った。


だっていつもそうだし。ヨアンが口を開いたのに気づいたが無視してた。なんだよオメー。


部屋に戻ってパジャマに着替えて、ちょっと勉強して、顔のケアして寝ることにした。


最近は朝はウォーキングして部屋でヨガして筋トレしてる。だからちょっとプロポーションがよくなってきた。

そうそうこの身体。健康的かつしなやかな身体。イイ女はこういうカラダでないとね。

私は鏡でお腹の凹み具合やお尻の盛り上がりを確認し、もうちょっと筋トレメニューを足そうって考えてベッドに入って眠った。

そう、睡眠も大事。お肌の為にね。クラリスは18歳だからまだまだ肌綺麗だけどソバカスが気になる。

毎日の保湿とケアで消えてきたけど。


どうにかしねーとなと考えつつ私はゆっくりと睡魔の底に落ちていった。




読みいただきありがとうございました。

次は明日に更新します。


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― 新着の感想 ―
オトメン旦那さん的には、せっかく女性に生まれたのに上品さも優雅さもない妻にガッカリしてたんだろうね。 やっと妻が美しいものな話が出来て自分が敬愛できる品の良い女性になって嬉しいのかも
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