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迷宮深部(両親との再開そして)

住みつみた魔妖精の巣になってました。

グラジャのダイイングキッ――。


『主。それは禁句』


……伸ばした毛の範囲で新たに数匹の妖精を捕まえて殺した。


スキル『解体』で骨だけを抜き取ると何かできないか『骨武器生成』と『骨防具生成』を試してみる。


できたのは、《魔妖精のナックルガード》?トゲトゲしてますけど?


『えぐるように撃つ!』


はめたスケルトンがグラジャのこめかみをえぐっている。殺す気か!


こめかみをえぐられピクピクしてるグラジャを助けると、………少年がいないぞ?


1人で奥に行っちまったのか?!


いやな予感がするので急ぐぞ!


道中はグラジャが捕獲し、俺がとどめを刺すことで魔妖精達を退けた。


スケルトン?その辺で蚊でも叩きつぶすように1人でやってますよ。ナックルガード意味なし!


奥の部屋だろう半開きになった扉が目の前にあらわれた。


スケルトンがデカいしゃもじ持って入っていく。


『突撃!隣の晩ご飯!』


だから止めろって!


『食事、失礼します!』


中には薄暗い中に光り輝く女性が玉座に座っていた。


よく見ると下からライトが当てられている。


『シワ隠しか』


《スッパ~~ン!》


スケルトンの頭が吹っ飛んだ。言ってはいけない一言だったようだ。


『何者だ!キサマ達は!』


威厳のある声で俺達を威圧する。


「ここに子供が1人来なかったか?」


威圧感をはねのけるように下腹に力を込め問いかける。


『オバチャン教え――』


《ズダ~~ン》


それも禁句ね。見事な散り際だった!スケルトン。


『知らないな。ここには私と子供達しかいない』



子供?


『主、周りには魔妖精がうじゃうじゃとわいているぞ』


グラジャの毛にが届く範囲に辺りを埋め尽くすようにいるようだ。


このまま戦闘に入るとまともにやっても勝てそうにない。できれば少年を連れてボイコットできればいいんだが………。


そんな弱気な俺の斜め上をいくのがスケルトンクオリティ!


何処からともなく煙が出てきたと思ったら、虫殺しの草を燃やして魔妖精を混乱させてました。


『主、スケルトンが……』


スケルトンが奥に入り口を見つけていたようだ。後に続いて中に入る。


中には、人間が転がっていた。


手足を縛られているわけでもないのに、目をつぶりピクリとも動かない。


『こっち、こっち』


手招きするスケルトンのそばに行くと少年が眠っている。


『朝よ!起きなさい!』


ビンタを張り回すのは止めなさい!


俺は、《骨防具生成》で造りだした『魔妖精の髪留め』を少年の頭に着ける。


『それ、獣耳付きのカチューシャでんがな』


………うん、よく似合う。萌ってやつか?それに体が縮んでない?顔つきも幼くなってるし。


「…………う~ん?ここは?」


『私達の愛の巣よ』


「迷宮の奥だ。ここに来た人達が転がされている。両親はいるか?」


スケルトンの戯言は無視!落ち込んでる。


「なら、ここに……父さんと母さんが?」


急いで起きあがると周りを探し始めた。

外の方をグラジャに見張らせて少年の両親捜す。重なり合う人の中に二人はいた。


抱き合うようにして目を閉じる2人を見つけると少年は抱きついて泣きじゃくった。


《ツンツン》


なんだ?スケルトン何かあったのか?


スケルトンが指さす先に男が倒れている。頬を赤く腫れさせながら。


お前、起こそうとしたの?叩こうが揉もうが起きない?何処揉んだんだ?


頬を赤らめるスケルトン。……聞かないでおこう。そして、近寄るな!


スケルトンは男の下半身を指さしている。そっちはいいから。


興味をなくし、少年の様子を見ようとすると、倒れている男ね胴体に変化があった。


腹が膨らんできている?何かが腹にいるのか?


『寄生虫ダイエット?成功したのね!』


してねーだろ!成功したら腹食い破られるのか?


男の腹を食い破り出てきたのは血まみれの魔妖精だった。


《ガシッ!――グシャ!》


スケルトンが魔妖精達をひとまとめにして握りつぶした。


――グロいんですけど。


『魔妖精を育てるための苗床……』


若作りしたおばちゃんが魔妖精の女王なのかしらないが、幻覚で意識を刈り取られた探索者を連れてきて、魔妖精を植え付けて育てる。


少年は連れてこられてそう時間が経ってないから、まだだろうが、両親は………。


少年の両親に意識が戻るか分からないがカチューシャを付けて……あれ?耳が付いてる?


『当たり前やん』


獣耳ですよ!スケルトンさん。まさかの獣人きた?


上からカチューシャをかぶせ、


『3分待つ』


カップラーメンか!そんなに待たないからな!


「うう、ここは?」


目を覚ましたのは父親の方が先だった。


「父さん!」


「エルか?何で俺達はここに?」


『私、こういう者です』


どっから名刺持ってきた?


隣から奪い取り、破く。『心のスキマ塗り込みます』危ないだろこのフレーズ!


スケルトンをよける(外に放り出す)とここに来るまでの話と魔妖精の生態を話した。


「そう、私達の体に魔妖精の卵が……」


母親の方も起きて説明を聞いていた。


『主!スケルトンが暴れているが持たんぞ!』


武器が蠅叩きと○マキラーじゃもたないか。


『助けて~!ア~ンパ~――』


まだまだ、余裕があるな。


周りを埋め尽くすような魔妖精をどうにかしないと……。


「エル………」


母親が少年を抱きしめる。


父親が俺の方に来て、


「俺達が突っ込んで殲滅します。――後はお願いします」


覚悟を決めた表情でこちらを見る。


俺は頷く事もできずに固まったままだ。


母親は少年から離れるとこちらに来て、


「娘をお願いします」


え?なにこの爆弾?娘?


2人は振り返ることなくスケルトンの――魔妖精に走り出した。


「父さん!母さん!」


後を追おうとするエルを捕まえて離さない。


暴れるエルを抱えたまま、その様子を眺めるしかなかった。


走り出した2人はその身を赤と青の光に包み、


《獣化》


父親の姿が赤に近い金色の狼に、母親が蒼と銀の混ざり合った狐に変わった。


全身から炎と吹雪を撒き散らす魔獣の姿になった2人は縦横無尽に走り回り、魔妖精を狩っていく。


スケルトンが巻き込まれながらあたふたとこちらも魔妖精を狩っている。


「なんだ!キサマ達は!ぬ?中に子供がいるな。苗床の人間か?ならば――」


狼と狐の動きが目に見えて悪くなっていく。口から血を吐きながら2人はあらかた殺し尽くした魔妖精を後目に、妖精の女王に走り出した。


腹部が破裂し内蔵をまき散らしながらも妖精の女王に迫り、


――音のない爆発――


赤と青の光に包まれた女王は体の一部を吹き飛ばされながらも立っていた。


全身から血を流し顔や体かシワに覆われていく。


「おのれ~!キサマ等のせいでせっかく育てた子供達が……キサマ等の体で――」


《スパーーン》


背後から忍び寄ったスケルトンの剣の一閃が女王の首をはねた。


その首が俺の足元に転がってきたので、ナックルガードをはめた拳を振り下ろした。


跡形もなく飛び散った女王の頭部。その後を呆然とみているエル。



スケルトンとグラジャが何かを探している。


俺は女王の体を『解体』して『骨防具生成』。


『魔妖精(女王)のピアス』


魔法威力上昇。特殊魔法『空喰い』空間を削り取るらしい。


『ザ・ハン――』


スケルトンの腰をなぐ。背、縮んだ?


いつの間に戻ってきた?


スケルトンの両手に握られていたのは小さな赤と青の玉だった。


エルの両親の力の欠片。


未だ、呆然としているエルの手のひらに落とした。


赤と青の玉は手のひらに触れると溶けるように消えていった。


エルの目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。



脳内投票の結果、少女になりました。ヒロインにはならない?……わからん。

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