技術の全面封鎖 その二
この世界の最高技術者たちは貴族思想に侵されている。オフィスに座って現行の工業技術体系の管理・維持に満足し、生産ラインに心血を注ごうとしない。
技術は、彼らの手では進歩し得ない。
また、最下級の技術者が学習によって進歩し、総生産ラインの管理者になる可能性もない。
したがって、これらの基礎的な技術労働者が、巨大で複雑な生産技術システム全体の進歩に貢献することもあり得ない。
たとえ下層の人間が偶然にも機械制御者になれたとしても、文化的には依然として貴族の執務室に座り、総制御者になるという奇妙な循環に陥るだろう。
なぜなら、このような貴族的生活こそが、この世界の誰もが憧れるものだからだ。
あちこちを歩き回る文化への憧れは、この世界の文化において非主流である。
……
この世界の技術は分断されており、交流がない。
技術者たちは貴族である。貴族の誇り、貴族の文化が、彼らに外へ出て互いを理解しようとする興味や勇気を持たせない。
そしてこの時、トゥーロン造船所の工場では。
二人の機械制御者の熱心な指導のもとで。
秉核は小学生のように、自分が生産で犯した過去の誤りを細かな点まで一つひとつ記録した。
蒸気タービン生産のプロセスにおける欠陥を素早く解消した。
一方、博達と蘇承は非常に愉快な気分で秉核を指導した。指導するうちに、ますます彼を気に入るようになった。工場の騒音を嫌い、熱い環境を嫌う家族の若者たちと比べて、秉核は複雑な機械に対する熱意を示した。銃砲の構造や陸上用エンジンの製造、さまざまな規格のベアリング生産について話すと、秉核は明らかに興味を示した。その興味が船のエンジンに限定されていないことは明らかだった。
この二人の機械制御者は思わず感嘆した。
「一族の弟子たちがこの子の半分の聡明さと霊性を持っていればいいのに」
当然、二人の機械制御者の目には、秉核はほとんど自分たちの一族の弟子同然に映っていた。
海外からひとりぼっちでやって来た若い機械制御者が、どこかの一族に頼らざるを得ないのは必然だった。
そしてオーカ帝国の都では、上院の貴族たちがすでに決断を下し始めていた。
……
蒸気暦千二十六年十月。トゥーロン工場の生産は次第に軌道に乗り、秉核は工場内の千人余りの労働者を指揮した。帝国も生産支援のために機械技師を十二人派遣した。秉核は手を離せる状態になった。休暇が取れると決まると、二人の機械制御者は秉核を連れ出した。オーカ内部の政治的争いが、秉核をトゥーロン港に長く留めておけない状況を作っていた。
こうして秉核はフェリーに乗り、オーカ帝国のドゥーント港へ直行した。
ここは蘇承機械制御者の家系の領地で、この家系は塔視家と呼ばれる。
その家系が伝える三大職業は、照準者、機械制御者、船長である。波輪家とは違い、この家系は内部の機械技師がかろうじて足りている。
オーカ帝国最大の機械技師の家系である。
塔視家は六百年前にはただの伯爵に過ぎなかった。
だが武器、船舶、鉄道車両などの重工業を次第に引き受けることで侯爵となり、同時に海軍と陸軍へ機械技師を供給して海陸双方に勢力を持ち、中立政治派に属している。
秉核がこの家系に身を寄せることになった背景には、海軍と陸軍の激しい対立の末の妥協があった。
……
銀の装飾を施した馬車が止まると、テンの毛皮の帽子をかぶり、綿のスカーフを巻き、黒い絹の上着に綿入れを重ねた秉核が馬車から飛び降りた。
そして巨大なこの街を見上げた。
この街は海洋性気候の地にあった。
霧と工業排出ガスで建物は茶褐色に染まり、太陽の見えない灰色の空の下、大きな機械時計塔が街に時を告げていた。
通りにはガス灯が立ち並び、この厳粛で冷たい街に活気を添えていた。
「融鋼様、外は陰鬱で寒うございます」秉核が街の風景を眺めていると、そばの執事が声をかけた。(注 オーカ帝国上層部は安全のため、秉核が融鋼という偽名を使うことを許していた)
秉核はその言葉を聞き、そばにいた使用人の、寒風で赤くなった顔を見た。
秉核は申し訳なさそうに笑った。この人たちを寒風の中ですっかり待たせてしまい、それなのに今になって自分が物珍しさに門口をきょろきょろ見回して、さらに待たせてしまった。秉核はそれがひどく気まずかった。
執事はもともと、寒風に気をつけて風邪を引かぬよう秉核に促していたのだった。使用人たちはそもそも秉核に不平など言える立場ではない。
中位職業者である秉核は導温術を備えており、頬は豆腐のようにみずみずしく、厳しい寒さに晒された様子はまったく見られなかった。
……
二枚の鉄柵の門が開き、秉核は長いタイルの廊下を屋敷へと歩いていった。秉核の後ろには、二人の下位職業者(一人は兵士、一人は射手)もゆっくりと従った。
この二人の職業者が同行するのは、オーカ帝国上院が秉核の安全のために下した決定であった。もちろん、秉核に後見人がつけば、上院は後見権を譲る。
……
塔視家の荘園の赤い木の門が秉核のために開かれると、秉核は突然、吹き抜けの広間全体を見渡した。眩しいほどのタイル、真っ白な木の階段、純白の大理石の彫刻。広間はどこまでも明るく、鏡のような床タイルは秉核に、踏み込んでよいものかと迷わせ、この広間を汚してしまうのではないかと恐れさせた。しかしメイドたちはすぐに秉核のためにスリッパを用意し、秉核はコートを脱いで、白いシャツ姿で広間へ入っていった。
秉核の法脈体系は、密かに探検者のものへと変更されていた。
赤外線視覚、音波感知が、見知らぬこの環境で作動し始めた。
法脈を展開した後、秉核は何かに気づいて素早く振り返り、傍らの二階を見た。秉核が振り向いた瞬間、少し開いていたドアがガチャンと閉まった。秉核は、覗いていた人物を見逃したことを残念に思った。




