Cランク
人型機巧の調査から三日後。
アシュラの修理と点検が終わった。
頭部は白峰精機HS-18。
胴体は黒瀬機工K-C52S。
主腕は浪華機装NA-S34。
補助腕は黒瀬機工K-B48S。
脚部は浪華機装NL-S31。
制御核は白峰精機CR-22系を二基。
二年前に使っていた部品は、もう一つも残っていない。
武装も更新している。
左補助腕には八洲兵装A8セミオート銃。
右補助腕にはG14擲弾銃。
主腕にはS12中盾と、そこに収納したL7伸縮槍。
右前腕にはP5パイルバンカー。
そして今回は。
右補助腕へ浪華機装から預かっていた試作交換機構XC-01を取り付けていた。
「これで交換できるのか?」
迅が聞く。
「うん」
右補助腕のG14を外す。
固定を解除し、別の前腕ユニットを取り付ける。
これまでより、ずっと短い時間で交換できる。
「便利そうだな」
「戦っても外れなければね」
「だから闘技場?」
「うん」
工房での動作確認は終わっている。
残るのは。
戦闘中の衝撃や反動に耐えられるかどうか。
◇
アシュラを迅の四駆へ載せる。
「今日は俺が運転する」
「なんで?」
「三日前に車なくしたばっかりだろ」
「ロケット弾が飛んでこなければ大丈夫だった」
「その言い方で余計に任せたくなくなった」
仕方なく助手席へ乗った。
◇
浪華へ入る。
端末が町内ネットワークへ接続されると。
闘技場の情報を開いた。
Cランク。
二十四機。
アシュラは二十三位。
「まだ下だな」
迅が言う。
「Cに上がってから、一回しか戦ってないから」
Dランク一位から昇格して。
Cで戦ったのは、まだ一度だけ。
順位を上へ見ていく。
三位。
知っている名前があった。
「シグレ」
水城玲奈。
戦闘用機巧シグレ。
Cランク三位。
「結構上にいるな」
「うん」
二年前に見た時。
シグレはEランクだった。
今はアシュラと同じCランク。
ただ。
三位と二十三位。
まだ距離はある。
「戦ってみたい?」
迅が聞いた。
「いつかは」
今日はその前に。
試すものがある。
僕は対戦受付を開いた。
現在。
申し込み可能なCランク機巧が並んでいる。
「勝てそうなの選べよ」
「試験にならない相手は嫌」
「やっぱりそう言うと思った」
僕は一機ずつ。
対戦相手の情報を確認していった。




