ヤムの神話
命の木が一本、世界に生えた。
命の木は考える。
もっと仲間が欲しいと。
花を咲かせて、実を結んで、種を撒いた。
種から生まれたのが、ナオナオナーオ。
ナオナオナーオたちは命の木の周りを飛び跳ねて、やがて飢えて、木の実を食べ、共食いし始める。
百生まれたナオナオナーオは半分に。
半分の半分はやがて命の木下でうずくまり、眠るように土に帰っていった。それらは命の木の実を食べず、ナオナオナーオだけ食べたナオナオナーオ。
残りは四方と中央の山に散っていった。
風のように早く。
そして四方の果てに、中央の山頂に登り詰めたナオナオナーオ達はそこで力尽き、体を横たえた。
その骸から、無数の鼠が沸いた。
それがヤム。
ヤムはナオナオナーオをの骸を食べて、大きくなると、命の木の実を食べに麓に降りた。四方の世界の縁にいたヤムたちも。
命の木は仲間が欲しくて、さらにたくさんの木の実を落とす。
落ちた木の実の半分はナオナオナーオになってしまった。
ヤム達が残りの木の実を食べに降りてきて、ナオナオナーオに何匹かは食べられてしまう。
木の実を銜えていたヤムを食べたナオナオナーオは命の木の実から少しだけ離れたところにうずくまる。
そうして。
二番目の命の木が生えた。
命の木から生まれたナオナオナーオはただただ食い、ナオナオナーオ以外の何かになるために、朽ちていく。
万界軍の連絡係みたいな種族




