ピュアな少女の幸せな日常
ブクマや評価をいただき、ありがとうございます、感謝です。
ユーリアという前世を共有できる新しい友人(自称、姉)もでき、アレクサンドラは今、とても幸福だ。
今日も今日とて、周囲は非常に賑やかである。
「ちょっと、ヴィクトール様、ミハイル様!例え婚約者、弟といえど、まだ社交界デビューもしていない未婚女性にみだりに手を触れるなと何度言えば分かるんです?!」
「ユーリア!貴様、平民のくせに出しゃばりすぎではないか?!」
その一方で、ヴィクトールとミハイルは欲求不満の塊である。最近、鉄壁のガードで手すら握らせてもらえない状態が続いているからだ。ちなみにアレクサンドラと同居するミハイルは、家では侍女に接近を阻まれている。というより、デロ甘の義両親が家ではアレクサンドラにべったりで近寄れない。自分も一緒に【 川 】の字で寝たいが、完全に爪弾きだ。
男二人の前で、ふふん!とそっくり返ってユーリアは腕を組んだ。平民出であろうと、聖女候補という肩書きはこの国ではそれなりに力を持つ。王太子相手でも怯む必要はない。
「イヴァンナ様、ベアトリーサ様。男はみな、ケダモノです。清らかなアレクサンドラ様を守るために、わたし達で力を合わせますよ!」
「もちろんですわ!」
「ええ!その汚れた手を、こちらに伸ばさないでくださいませ!」
「誰が汚れた手だ!」
ぎゃあぎゃあ。
アレクサンドラにわずかでも近寄りたい男共と、視界にさえ入れまいと壁を作る女達。
もはやカオスな教室の有様である。
なお、学院のほぼ全女生徒に及ぶアレクサンドラ信者は、卒業後、全員で(もちろんアレクサンドラを筆頭に)修道院へ行くことを企画している。発案者はユーリアだ。清らかなアレクサンドラを男の毒牙から守るためらしい。
……何も知らないアレクサンドラはほうっと幸せの溜息をもらす。
(毎日、元気に学校へかよえて、いっぱいのお友だちにかこまれて、にぎやかで……いいなぁ。うれしいなぁ。これが、ずっとずっと つづきますように……)
清純で無垢な少女の願いは、ただ、それだけである―――。
こんな終わりでいいのか?!という終わり方になっちゃいました~。
さすがに将来、女子全員で修道院には行かないと思います。親も許さないし、王太子の婚約者だし。
それよりも前に、元々の“アレクサンドラ”と“奈々ちゃん”の意識統合がもっと進んで、彼女が年頃の女性らしい感覚を取り戻したら、どうなるんでしょうね……?
(なお、親子で川の字で寝るのは、たま~にです)
最後に…短い期間なのに予想外に読んでもらえて、評価ももらえて、とっても励みになりました。
また、そのうちこういうノリの話を書こうかな……。




