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頑丈チートで異世界最強!  作者: 瀬戸くろず
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累計3000pv超えました。ありがとうございます。

29


前回のあらすじ

 赤髪灼眼ツインテールと出会った。



「あんた、冒険者ランクは?」


「Eランクだが? それがどうした」


 首元にかけているカッパーの指輪を見せる。きらっに鈍く光る。すると、それを見て赤髪美少女は驚いたのか、驚愕した様に目を見開いた。


「カッパーですって? あんた私よりはランクが下なの? と言う事はさっきのはまぐれかしら……」


「……………………」


 そう言って、考え込む赤髪ツインテール。

 まぐれってこいつ、まぐれで剣を腕で弾いたり、まぐれで格上の冒険者(ランク的に)を腹パンの一撃で倒せるわけないだろう。この世界はそうそう甘くない。おれは神様からもらった《頑丈》チートがあるから並大抵の奴じゃ相手にならないだけだ。まぁ、この世界の人間には分からないだろうな。おれから言うこともないだろうし。


「どうでも良いが、この男はどうするんだ?」


「はぁ? あんたがぶっ倒したんでしょ? あんたが衛兵でも呼ぶかギルドでも連れて行くかしなさいよ」


 確かにその通りだった。

 そういえばおれが腹パンの一発でぶっ倒してしまったんだった。なんか口論していたのがこの子だったからちょっと忘れていたよ。


「だが、一緒にパーティを組んでいたのだろう? 仲間がやられて怒らないのか?」


「こんな奴仲間でもなんでもないわよ! たまたま目的が一致したから一時的に組んだまでよ。こいつがどうなろうが私の知ったことではないわ」


「そうか……」


 いやぁ、この美少女は今まで会ってきた女の子達と違って性格が荒いなぁ。まぁでも今まで優しい女の子が多かったから、たまにはこういう女の子と話してみるのもいいかもしれない。


 まずお互いのことを知ることが大事だとおれは思うんだ。言葉が話せる人間同士、話せば通じ合うことができる筈だ。よしっ、人に聞くにはまずは自分からだな。自己紹介をすることにしよう。


「そういえば、名乗ってなかったな。おれはマナブ。Eランク冒険者をやっている」


「それはさっき聞いたわよ。さっき自分が言ったことをもう忘れたの? 馬鹿なの? 死んだほうがいいんじゃない?」


「……………………」

  

 まぁ、今のはおれが悪いところもあったかもしれない。確かに彼女のいう通り、さっきEランクだという事は言っていた。これはおれの失態だ。しっかりと受け止めて反省しよう。


 だが、こういう言い方は酷いのでは無いだろうか? 相手がおれだからこの様にまだ会話が成立しているが、他のやつだと暴力沙汰になっているぞ。あ、そういえばさっきなりかけてたわ。こいつ誰に対してもこういう態度なのか……。美少女だけど、ヤベェ奴に話しかけてしまったかもしれない。早まったか……。


 さてさて、どうしたものか。ここはもうこの美少女も腹パンした男も放っておいて、さっさとよろず屋に行って試験の準備でもしたほうがいいのかもしれない。でも、美少女だしなぁ。なかなかお目にかかれないよ? 赤髪灼眼ツインテールは。よし、もう少しだけちょっかいをかけてみよう。


「こっちは名乗ったんだ、君も名乗ったらどうだ?」


「あんたみたいな怪しい奴に教える名前なんてないわよ! それにあんたが勝手に名乗っただけなんだから、私が名前を言う必要なんてどこにも無いわ!」


 いやぁ、何この屁理屈美少女は? 美少女だからってなんでも許されると思うなよ? と、世間一般の人は思うかも知れないが、おれは思わない。


 実際に想像して欲しい、自分の目の前になかなか普段の生活でお目にかかれないレベルの美少女がいるとします。もうそれだけでいいじゃない? 視界に美少女が入ってくるだけでもう癒されるっていうか? そういう感じ? 美少女は三日じゃ飽きないんだよ? と昔の人に言いたい。


 だから、この赤髪ツインテールがどれだけ生意気でもおれは全く持って気にしない。海の様な広い心でただただ受け止めるだけだ。何も問題がない。


「どこが怪しい? こんな好青年を捕まえて」


「どこが好青年よっ! 胡散臭い!」


 キャンキャンも吠えるツインテール。こいつはキャンキャン叫ばないと会話ができないのだろうか? 犬なのか? 犬なんだろうな。


「で? 名前は?」


「教えないって言ってるでしょ!!」


「わかったわかった、じゃおれは君のことを《フラットチェスト》を略して《フラッチェ》と呼ばせてもらおう」


 これは別に罵倒しているわけでは決してないのでそこは注意してもらいたいところだ。それにおれは大きいのも小さいのもそれぞれ違ってていいと思っている。一つ一つの胸には大きな夢が詰まっているのだから。みんな違ってみんないい、と、いう奴だ。全ての胸を平等に愛そうではないか。


 と、おれが胸について熱く語っていると、


「人を変な名前で勝手に呼ばないでよ! 私には《レン》っていうちゃんとした名前が…………」


「……………………」


 レンちゃんは一人で自爆しました。お疲れ様でした。ふーん、この赤髪ツインテールはレンっていうのか。メモメモっと、心のメモ帳にちゃんと書き留めましたっと。よし、名前も分かったし、そろそろお暇しようかな。


「じゃ、フラッチェ。おれはもう帰るから」


「ちょっと待ちなさいよ!! 今、名前聞いたでしょ!? 名前で呼べばいいじゃない!?」


「やれやれ、さっきは教えてもくれなかったのに、今度は名前で呼んで欲しいとは……とんだわがままフラッチェだな」


「フラッチェいうな!!」


 プンスカと顔を真っ赤にして怒っているフラッチェ。ジタバタしているが全く胸は揺れていない。流石はフラッチェ、名前負けしていない。


「どうしたんだ、フラッチェ? 何をそんなに怒っているんだ。落ち着け」


「だからフラッチェって呼ぶなっ!!」


 フラッチェが可愛いお手手を握りしめ、おれの顔を叩こうとした。だがしかし、それを読んでいたおれはさっと避け、フラッチェの足を払う。するとバランスを崩すフラッチェ。


「あっ──」


 っと、このままだと顔から地面にズサササァァァーーっとなってしまいそうだ。美少女の顔を傷つけるわけにはいかない。咄嗟におれは判断をし、フラッチェを後ろから支えるために手を伸ばす。


 ふにっ。


「……んぁ」


 ん? 何やら、微かに、本当に微かに柔らかなものがおれの手に触れた。なんだろう? これは腹か? 腹を支えているのだな。ふぅ、よかった。美少女はこれで救われた。


 しかし、こいつ本当に軽いし痩せてるなぁ。腹に全然脂肪とか付いていないぞ。今、ふにふにと、どさくさに紛れて触っているが肉が全く付いていない。今度食事にでも誘って腹一杯食わせてやろうかな。無理やりにでも。


 と、おれがふにふにと腹を触っていると、


「……………………一体いつまで人の胸を触ってんのよ!?」


 怒髪天つくとはこういうことを言うのだろうか? というくらい怒っているフラッチェ。おれの手からすぐさま逃れ、胸を守る様に両手をクロスする。


「……何?」


 ……………………胸だ、と? 

 こいつは何を言っているだろうか? 胸とはシルクちゃんの様なあの触れているだけで幸せな気持ちになる事のことをいうんだぞ? 


 しかし、このフラッチェの反応を見るに、おれはもしかしたら腹じゃなくて、フラッチェのフラッチェを触っていたらしい。なんだと!? くそっ! フラッチェ過ぎて全然楽しめなかった! フラッチェを楽しむときはちゃんとフラッチェと意識しないとフラッチェを楽しめない。フラッチェを支えた時の感触は腹に擬態したフラッチェだったとは夢にも思わなかったぜ。


「変態変態変態!! このド変態!!」

 

「何言ってんだ、おれはフラッチェが転びそうだったから助けてやっただけだぞ? 変態呼ばわりは頂けないな」


「わ、わ、私の胸触ったんだから、変態でしょ!?」


「胸? それは何処にあるんだ?」


 キョロキョロと当たりを見渡す振りをするおれ。完全に馬鹿にしています。フラッチェは髪色と同じく顔を真っ赤に染め上げる。やばい、かなり怒ってるぞ。

 これは、おれのスキル《挑発》(人間には効きません)にまんまと引っ掛かったらしい。

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