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頑丈チートで異世界最強!  作者: 瀬戸くろず
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前回のあらすじ

 ミミカちゃんのネコ耳を弄っている。




「ふぅ、満足満足」


「……ふぇ?」


 ミミカちゃんのネコ耳弄りにする事、数分(体感でなので、実際はもっとしているかもしれない)大方満足したおれは、ミミカちゃんを撫でるのをやめる。


 が、ミミカちゃんはもっとして欲しそうに、おれを見つめてきた。そんな目で見ないでくれ、もっと撫でてやりたくなるじゃないかっ! だがおれにはギルドへバジリスクの件を報告しなければならない義務があるんだっ! 許してくれっ! ミミカちゃん! あ、でも報告し終わったら幾らでも大丈夫だよ?


 と、アホなことを考えてないでそろそろギルドへと向かいますかな。ミミカちゃんの頭をポンポンと撫でて、


「さて、こんな街中で抱き合っていると変な噂が立ってしまうぞ? そろそろギルドへ行こうか」


「…………えぅ? はっ! ご、ごめんなさいなのです! 抱きついたりしてっ!」


 バッと、小さい身体が素早く動きでおれから離れていく。あぁ、あの収まりのいい感触が…………。誠に残念無念である。


「いや、抱き寄せたのはおれだからな。ミミカちゃんが気にすることはない。それよりすまんな、好きでもない男に抱きつかせて……嫌じゃなかったか?」


「……そ、そんな嫌だなんて……とても好きな香りがして…………じゃなくて助けていただいたのに嫌だなんて思うわけないのですっ!」


 何故か、わたわたと慌てているミミカちゃん。ちょっと涙目になっている、肩を竦ませビクビクとおれの方を見て様子を伺っている。


 というか今の発言、おれの匂いを嗅いでいたのか? んまぁ、彼女は猫の獣人だから匂いに敏感なのだろう。けど好きな香りって……クンクン……自分の匂いはよく分からないからなぁ。おれそんなにいい匂いする? 


 それともただただミミカちゃんが匂いフェチってだけなのだろうか? 謎である。まぁ好きな匂いっていうのであれば問題はないな。嫌いな匂いとかだったら改善すべきだけれど。


 しかし、ミミカちゃんに匂いを嗅がれていたとは思わらなかったな。よしっ、今は忙しいから今度、おれもガッツリミミカちゃんの匂いを嗅ごう! そうしよう!


「ミミカちゃん、そろそろ行こっか」


「……は、はいなのです」


 おれとミミカちゃんは隣り合って歩き出す。おれはミミカちゃんの方を向き、耳元に声をかける。


「今度、ミミカちゃんの匂いも嗅がせてね」


「はいなのです…………ふぇ!?」


 おれの言葉を耳にして、ガバッと俯いていた顔を真っ赤に染め、こちらを見上げる。その顔は若干の興奮を入り混じっていた気がした。


 と、おれはミミカちゃんを弄りながららギルドへと向かうのであった。













「ギルドへ到着っと……」


 到着早々、ミミカちゃんは何やらお使いの報告とやらで何処かへ行ってしまった。散々、頭を撫でたりネコ耳を弄ったりしていたので嫌われたりしてなければいいが……まぁ、なんか嫌そうにはしていなかったし、逆にやめると、もっとして? みたいな目で見てくるから大丈夫だろ。


「さてさて……ロココちゃんはいるかな〜」


 ギルドへ入ると、冒険者達がまばらにいた。まぁ、まだ昼ごろだしなぁ。依頼もそこそこあるんだろうな。

 おれはその人混みを抜け、奥のギルドマスターの部屋へと向かう。途中、受付嬢の子に呼び止められたが事情を話して入れてもらった。


 コンコンっと、扉をノックすると、


「はーいっ、どうぞ〜」


 と、間延びした澄んだ声が響く。どうやらろここちゃんはいたようだ。入れ違いとか面倒なことにならなくてよかった。

 ガチャっと扉を開ける。


「失礼する」


「あぁ! マナブくんっ! 待ってたよぉ!」


 と言うと、豪奢な机に座っていたロココちゃんがガバッと立ち上がり、おれの方へダイブしてきた。突撃とも言う。


 それを受け止める。今の勢いだともっと衝撃があるかと思ったがそれほどでも無かった。ロココちゃんの身体が軽いからだろう。


 おれを抱きしめている腕とか超細い、もっと食べた方がいいとおれは思うんだが……。女性というのはモデル体系より、少し肉が付いている方が触れ合っていて気持ちいい気がするんだがどうだろうか?


「ただいま、ロココちゃん。今帰ったよ」


「お帰りなさい、こうして無事に帰ってきたってことはエメさんは大丈夫みたいだね?」


「ん、だが、おれが助けにきたときにはもうバジリスクの毒にやられていたが、今はシルクちゃんが作った解毒ポーションのおかげで安静にしておけば大丈夫だ」


「そうなんだ……、まぁでも良かったよ。三人とも怪我がなくて」


 ニコッと安心したように笑うと、ロココちゃんはおれから離れる。あ、もっとくっついていてほしかった……。

 すると、ロココちゃんは後ろで腕を伸ばして組み、ゆっくりと室内を歩き出す。


「いやぁ、やっぱりわたしの目に狂いはなかったね♪ マナブくんなら必ずバジリスクを倒してくれると思っていたよっ!」


「まぁ、あのくらいだったら全然問題なかったな。腹パン二発で動かなくなったからな」


「たった二発で、バジリスクを倒しちゃうのなんてマナブくんしか出来ないよ……」


「そうなのか? おれは他の冒険者とあまり依頼を一緒にしないからな。周りの実力がどんなものなのかはよく分からないな」


 そういえば、おれは依頼を受ける時はほぼほぼ一人、ソロプレイだ。おれの《頑丈》チートがあればソロでも余裕だからあまりパーティを組むメリットがないんだよな。


 だが、美少女冒険者でもいれば、話は違ってくるがな。しかし、今のところギルドにそんな可愛い子は見たことがない。ギルマスのロココちゃんと受付嬢のミミカちゃんくらいだ。ずば抜けて可愛いって言える子は。


「それに一緒に依頼を受けたと言っても、その時は《挑発》のスキルを試したかっただけだからな。他の冒険者の実力は全然分からなかった。おれが全部倒していたから」


「マナブくんくらい実力があればソロでも問題ないだろうね。ところでマナブくん、バジリスク討伐の件でわたしから贈り物がありますっ!」


「贈り物?」


 何だろう? ロココちゃんのハグならさっきもらったけどまだ何かくれるのだろうか? 流石はギルマス、太っ腹である。


 トコトコと、机の方まで戻ると、引き出しの中からロココちゃんは何かを取り出した。


「じゃじゃーんっ! マナブくんの欲しがっていた《鑑定》のスキルロールだよっ!」


「おぉっ!」


「マナブくん欲しがってたじゃない? 《鑑定》のスキルロール。Bランク冒険者のイルガさんが持ってたから買ったんだけど、そういえば会わなかった?」


「あぁ、会ったぞ。バジリスクの後処理を頼んだんだ。なかなかいい奴だったよ」


 あのガタイのいい人、本当にいい人だな。バジリスクの件にしろ、《鑑定》のスキルロールの件にしろ。


「見た目怖いけど、いい人だったでしょ?」


「まぁ、見た目はな。ギャップがあって良いんじゃないか?」


「そうだね♪ それもイルガさんの持ち味ってやつだね♪ さて、それじゃ、はいどうぞ」


 《鑑定》のスキルロールをおれの目の前に差し出すロココちゃん。しかし確か値段は金貨十五枚とか言ってたよな……これ、本当にもらってもいいのか? 後で何かあったりしないだろうか? そう言う面倒はお断りだぜっ!


「……ん? どうしたの? 受け取らないの?」


「いや、確か《鑑定》のスキルロールは金貨十五枚だったろ? そんな高価なものをぽんっと渡されてもなと思ってな……」


「そんなっ! これはわたしのほんの気持ちだよ? ギルドでも優秀な冒険者のエメさんを助けてくれただけでなく、バジリスクを討伐して水精霊の水辺も守ってくれたんだから。これは当然の報酬だよ? 気にせず受けとって……ね?」


 小首を傾げ、上目遣いでそう行って寄越すロココちゃん。銀髪がさらさらと流れ落ちる。そんな済まなそうな顔で見られたら、受け取らない方がまずそうだ。ありがたく受け取るとしよう。


「ありがたく受け取るよ」


「うんっ! そうしてね♪」


 《鑑定》のスキルロールを受け取ると、それをバックへとしまう。よし、奥深くにいれてっと……無くさないようにしないとな。これは無くすフリじゃないよ?




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