花火大会
季節は夏真っ盛りで、世間はお盆休みに突入していた。
ゆう。も一時退院が認められて、
久しぶりの自宅で家族と過ごしていた。
「久しぶりに家族が揃ったから、
何処かに行こうかしら?」
母の提案にゆう。は
「花火を見に行きたいな」
「花火は先週終わっちゃったのよ~」
「こっちじゃなくて、明日、ここへ行きたいの」
「ここからなら電車で1時間位だからさ」
ゆう。はネットで調べた場所に行きたいらしいが
体は大丈夫なのだろうか?
少し心配だったが
ゆう。の願いはなるべく叶えてあげようと思った。
「そんなに行きたいのなら…行こうか、、、」
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恋人達にとって、夏の最大のイベントといったら
花火大会だろう。
今夜は煌太の地元でも花火大会だ。
仕事帰りの煌太は
近くのスーパーの屋上から見てみようと思った。
「ここもカップルだらけか~」
考えることは、皆同じだ・・・
花火はすでに後半になってたが
僕は派手なスターマインが好きだから
1時間位見られたら十分だった。
写メを何枚か撮り、サイトにアップ・・・
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夏の夜の一人花火見物~(T-T)
周りはカップルだらけ…(´ー`)
僕もそろそろ、彼女といえる人が
欲しいな~(涙)
◇◆◇◆◇◆
玉乃光:
(ポン太さん、お疲れ様です ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧
周りのカップルを観察して、
デートの勉強して下さい (笑))
ポン太:
(玉乃光さん、しっかりガン見して
勉強します!(笑))
ペコリン:
(ポン太さん、偶然ですね、、、
ワタシも家族で、地球の花火大会に
来てますぅ~。
久しぶりに浴衣着ちゃいました~(笑))
お!ペコリンも花火大会?一緒に花火を見てるなんて…♪
いったい、どんな浴衣姿なんだろ?
気になるな~
ポン太:
(ペコリンの浴衣姿見たいな~(*´∇`*))
ペコリン:
(え───!
目が潰れますよ~、、、
代わりにワタシの好きな花火の写メを
あげますね)
送られてきたのは、ハート型の花火だった
ピンク色で、いかにも女の子の好きそうな花火だ
ポン太:
(こんなカワイイ花火もあるんだね)
ペコリン:
(最初の方に上がった花火です~
ワタシみたいに可愛いでしょ?(笑))
ポン太:
(そうだね(笑)…よく分からないけど(^_^;))
だが、この日煌太は、ゆう。が同じ花火を見てることは
知らなかった──────
花火も終わり、帰り客の群に混じって、
ゆう。達は駅へ向かっている。
煌太も駅へ向かっている。
改札口で5~6人前にゆう。が並んでいることなど
思いもせずに、
煌太は逆のホームへと歩いて行った──────
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「この街って、もしかしたらサイトの彼氏の…?」
帰りの電車の中で母はゆう。に聞いた
「うん。そうみたい」
「連絡して会ってみたら良かったのに?」
「私、病気だし、それに会って嫌われちゃったら
サイトでも話せなくなるから」
「あの人と同じ空気に触れられただけでいいの」




