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73話 妖精ノ里
ゲートをくぐると、神秘的な光景が広がっていた。
淡く光る森、奇妙な形の植物、薄く明滅する虫、全てが見たことのない物だ。
「これは凄いな」
後から来たカヴァタが言う。
本当にこれはとても素晴らしい光景だ。
「隠れてないで出てこいよ!」
突然カヴァタはどこかに向かって呼び掛けた。
すると、木々の影や草むらの中等から、たくさんの小さな人形の生き物、妖精が表れた。
「あなた達誰?」「何の用?」「どこから来たの?」
妖精達の中でも、一際羽の大きい妖精達から、口々に問い掛けられる。
「リリアって妖精はいるか?」
何だろう、私の出る幕がない。
「リリアに何の用なの?」
「こっちのゴーレムが会いたいそうだ」
「ゴーレムって、……もしかしてそのゴーレム。リリア呼んできて」
トントン拍子で話が進んでいく。
なぜだろう、私の入る幕がない。
「良かったな、会えるみたいだぞ」
「ああ」
本当に良かった、ようやく喋れた。
「私を呼んでるゴーレムって、あなたもしかして」
間違いない、今出てきた妖精、リリアだ。
「マジかよ」
カヴァタよ、どうした?




