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高校生は蛇になる  作者: sterl
六章 終焉神ノ物語
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72話 異常ナ力

 カヴァタについて森を進む。


 上空で魔物を喰らっているフィートはもう気にしないことにした。


「もっと速く歩けないのか?」


「速くと言われても、ゴーレムとしては速い方だぞ。これ以上は無理だ」


 お前達には平気だろうがな。


「この速さだと1週間は掛かるんだが。仕方ないか。あんまりこの力は使いたくないんだがな」


 そう言うと、カヴァタは銀の煙を生み出した。

 銀の煙は、薄い円盤状になって渦巻き始めた。


「この中に入れ」


「大丈夫か?消えないのか?」


 私の魔法を全て消し去った銀の煙だ。

入れと言われても抵抗がある。


「大丈夫だ。使いたくなかったが、今は仕方ない。これに入れば目的地に到着だ。安心しろ、命は保証する」


「ワープゲートなのか?魔法を消した銀の煙と性質が違うようだが」


「違うように見えるけど根本は同じだ。あの時は魔法を消した。今回は距離を消した。それだけの違いだ。まあ俺もこの力をよく分かってないんだがな」


 随分と規格外な力だな。

 距離を消す、カヴァタは簡単に言ったが、実際は世界の常識を覆す程のことだ。


 それに、魔法を消すと距離を消す。

つまりこの銀の煙の本質は消す力だ。

と言うことはもしかすると。


「その力、何でも消せるのか?」


「正確には消すんじゃないけど、何でも消せるぞ。それこそ暴走しなければ神でも消せる」


 神でも、だと……。


「暴走するとどうなるのだ?」


「この世界、この次元が俺諸共綺麗に消し飛ぶ。そこに何も残さずな」


 全てが消し飛ぶ、だと?

 なぜそれ程までに強力、いや、危険な力が存在しているのだ?

カヴァタがあまり使いたくないのも理解できる。


「とりあえず入れ、フィートはもう向こうに行ったぞ」


「分かった」


 そして私は、促されるままに銀の煙で作られたゲートをくぐった。

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