第42話 プハァ〜〜ッ!氷上ワカサギとビール、17人生存と血液ロック2本、ヨシキ20トン怪力、ダクトに蠢くゾワゾワ虱地獄
「ちっ!クソッ氷厚すぎだろこの湖は」デニスはいつも持ち歩いている短剣で穴を開けようとしていた。デニスは飛行機に戻った。
「アキオ、コンクリ用のドリル持ってるか?」デニスが尋ねた。
「ある、俺の部屋から持ってけ」アキオが鍵をデニスに投げた。
ギュイイイイン!バキッ!ブクブクブク!ドリルの音が凍った湖に穴を開けることに成功した。「やっぱな、下にいっぱいいるぜ、へへ」
スズカはデニスの行動が気になり、結局飛行機から出て何をしているのか見に行った。
「ねぇねぇ、デニスさん、何してるの?」
「ゼフィリトス神の聖書の教えを実践してるんだ、やってみるか?」
スズカは昨日ミコが言っていたその本の賢明な言葉について考えて少し黙った。「やる!やる!」
「よし、大きいのと小さいの、枝を集めてこい、そして大きいのと小さいのに分けろ」
スズカは枝集めに忙しくなった。「できたよデニスさん、他にできることある?」
「オッケー、大きい枝で焚き火を作れ」
「やった!できた!」デニスは実はミコ達の潜入班からの連絡を待つのが退屈で、魚釣りをしていたのだった。
デニスは10匹ほどのワカサギを釣った、朱鞠内湖の宝石だ。「この魚を綺麗にして塩を振って、小さい枝に刺せ」
「できたよデニスさん」
「オッケー、俺に渡せ」デニスは焚き火の周りにワカサギを刺して立てた。
「冷蔵庫にビールのストックあるか?2缶取ってきてくれ」
スズカは湖の端に寄せた飛行機の中に戻った。スズカが行ったり来たりするのを見て、アキオは気になった。
スズカはデニスの所へ戻った。「わあいい香り!はいビール、デニスさん」
「これはお前にやる、温かいうちに食え」北海道の寒い天気の中、湯気を立てる焼きワカサギが見えた。
「ビールを飲みながら食ってみろ」デニスが言った。
「プハァ〜〜ッ!めっちゃ美味しいよデニスさん」いつの間にかスズカはデニスの馬鹿な行動に付き合っていた。すぐにスガとリンも加わった。
「うわあめっちゃいい香り」スガが言った。
「おおおおワカサギの焼きぃぃ…」リンが続けた。
「こっちこっち集まれ」スズカが言った。
「このビールと合わせてみて」スズカはビール缶を差し出した。
スガ「プハァ〜〜ッ!リンも飲んでみなよ」
リン「プハァ〜〜ッ!」
スズカはデニスが話したかった賢明なことが何だったかすっかり忘れてしまった。
飛行機の中は違う雰囲気だった。「もしもしロジャリ先生、僕だよミコ、ニックの拠点の中に女の捕虜を見つけたよ」
「フランケンみたいな変な男も見つけた、体中に縫い目がいっぱいある」
「マオゼウがニックの拠点のセキュリティシステムをハッキングしてる、捕虜を救出するための追加チームを準備しておいて」
10分後、ついにマオゼウはニックの拠点のセキュリティシステムのハッキングに成功し、サーバーに装置を仕掛け、ロジャリのハイテク飛行機から遠隔で操作できるようにした。「アキオ、後は任せた」マオゼウが言った。
ストレージは飛行機からヨシキ、ゴンドさん(チームを含めて合計5人)、ナナ、ノラと一緒に出た。「スガ、リン!急ごう!」ヨシキが叫んだ。
「ご馳走様でした」リンとスガが言った。
「あ、私も行く!」スズカが言ったが、デニスの手が彼女を止めた。
「おいスズカ、全ての人が戦うために作られたわけじゃねぇ」
「弱い俺達は糞の備蓄を補充するように勧められてる時もある、そうゼフィリトス神が言ってる」
「それに、戦っても俺達は足手まといになるだけだ」フーッ!デニスはタバコの煙を吐きながら言った。
彼らは皆ストレージの口の中に入った。ストレージの白い毛の色は拠点周辺の雪の白さと同化してカモフラージュし、ニックの拠点の近くに気づかれずに着陸した。
「ヨシキさん、スガ、リン。ゴンドさんとチームが先に入る、お前達は俺の次の指示を待て」ロジャリが言った。
全拠点の防犯カメラはアキオによって、敵のモニタールームの録画には誰も潜入していないように改ざんされた。
「お前達はしばらく入り口で待機しろ」
プロのゴンドのチームは一瞬で2人の守衛を片付けた。ドガッ!ドガッ!彼らは避ける間もなく殴られて倒れた。
アキオは敵のセキュリティシステムに記録された熱センサーを観察したが、リアルタイムのデータは彼だけが知っており、チームの動きが危険に晒されないように敵のサーバーも改ざんした。「ゴンドさん、こちらアキオ、入ったらすぐ左折、その後3つのドアを直進して、豚の頭のロゴのドアまで行ってください、そこが女性達がいる監禁部屋です」
「了解!情報ありがとうアキオさん」
「アキオさん、我々は豚の頭のロゴのドアの前にいる」
「ちょっと待ってください、アクセスを開けます」
ピッ!ウィイイイン…シュウゥ…そのドアが開く音。
「うわぁ何だこの臭いは?」ゴンド達が文句を言った。片付けられていない死体が多数あった。腹が恐ろしく引き裂かれた女性被害者もいて、散らばって息絶えている者もいれば、まだ新しい者もいれば、腐り始めている者もいた。そしてガラスの牢屋にはまだ17人が生きていた。
「アキオさん、ロジャリさん、生存している17人の女性の確保に成功した、だが別々のガラス管の中にあと2人いるんだがまだ開いていない」
「あと2人だと?俺が受け取ったデータでは生命の熱センサーがあるのは17人だけだったが」アキオが言った。
ゴンドはそのガラス管を開けるための鍵のアクセスを観察した。「ここに血液を一滴垂らす必要があると書いてある。『被験体18&19 - BLOOD LOCK』と」
「アキオ、この部屋はもう安全で誰にも監視されていないか?グラインダーでガラスを削ってみたいんだが」
「安全ですゴンドさん、ニックの子分がいるのは10ブロック先です、密閉された部屋なのでグラインダーの音も聞こえないと思います」
ギュイイイイン!バチバチッ!ガラスとグラインダーがぶつかり火花が出た。「クソッ!何だこのガラス、硬すぎる!」ゴンドが文句を言った。
「くそっ重すぎる」ゴンドとチームは超厚いガラス管を持ち上げようとした。
アキオとマオゼウが作った遠距離無線通信で彼らの会話を聞いていたヨシキが言った。「悪いが会話に割り込むぜ、俺が入って持ち上げたらどうだ?」
ロジャリとゴンドはしばし黙った。「分かった、ヨシキさんゴンドさんを手伝ってくれ」ロジャリが言った。
その部屋に着くと、「ぐああああ」ヨシキは全力で持ち上げた。「クソッ、この一本で10トンはありそうだ、もっと鍛えねぇとな」ヨシキの顔から血管が浮き出た。息は-30℃の空気の中で濃い白い蒸気となった。
ヨシキはゆっくり歩いた。「お前達は先に行け、俺のことは気にするな」ヨシキが合計20トンの2本の管を担いで歩いた足跡で床が凹んだ。
ミコとマオゼウは他に捕虜がいないか敵の拠点を回り続けていた。
チクッ!「痛っマオゼウさん噛んだ?」ミコが尋ねた。
「は?暇なのかよ、はは」
チクッ!「痛っ!俺も何かに噛まれた気がする」
「ミコ、お前の玉から火を灯してみろ、この換気ダクトは暗すぎる、さっきから匂いだけを頼りに歩き回ってたからな」
ボッ!小さな火が彼らを照らした。ゾワゾワ!虱のような小さな生き物の群れの音。彼らの前、ダクトの先で数十の小さな赤い目が光っていた。
ミコとマオゼウだけがその虱に追われているわけではなかった、ヨシキの後ろにもいた。
17人の捕虜は無事に脱出に成功し、ロジャリの飛行機へ避難させるためストレージの口で運ばれた。
ゴンドのチームはヨシキを確認するため敵の拠点内に戻った。
「いや…何だよこれマオゼウさん?」ミコが言い、二人は見つめ合った。
「ミコ、3つ数えるぞ、分かったな?」
ミコは唾を飲み込んで頷いた。
あとがき EP 42
EP 42、公開!
もう少しで第1巻完結だよ 笑 ここまで来たなんてあっという間だ。
そういえばエンプリトはどこ行った? いいよな、マオゼウとミコと一緒に凍った湖でコーヒー飲んで、ワカサギ釣りして**ぷはぁ〜**ってビール飲んで。ずるいよ。
それにヨシキも…あの虫に憑かれて…うわぁ、どうなるのこれ?
正直、虫のことは今朝部屋掃除してて思いついたんだ。急に**ムズムズ…チクチク…**って痒くなってきてさ、もしかしてダニのせい?笑 まあいいや、物語に入れちゃえって。
でもあれ、ダニじゃないかも…なんだろう?動きがワラワラって感じで。ま、明日見てみてよ。
改めて、EP1からこのよく分からない物語を追いかけてくれてるみんな、本当にありがとう。
それじゃ、明日EP43で会おう!
trowysan




