第39話 サーカディアン異常!白虎のナナ、リチャードのメタンガス糞爆弾、ニック=イチロー北海道逃亡、満月の夜の咆哮
ノラとスズカが朝から慌てた様子で何かを探していた。二人は本部中を回り、最後にサブロウの工房へ向かった。「おはよう、サブロウさん」スズカは工房の扉をノックして中に入った。
「おはよう、スズカさん」
「あのぉ、ナナちゃんを見なかった?」スズカが尋ねた。
スズカとノラはきょろきょろと辺りを見回した。ヨシキが鉄の檻の上に座っていた。「この猫を探してるのか、スズカさん?」ヨシキはタバコを吸いながら、檻の上であぐらをかいて言った。
「えええええナナなんで檻の中にいるの?」スズカは困惑した。
「この2晩、ナナはベッドにいなかったの。でもいつも朝には帰ってきてた」スズカが言った。
「あら、今朝はまだ帰ってないと思ったら、ここにいたのね」
「ナナちゃん、ここで何してるの?」スズカは眉をひそめた。
「わからないの、スズカさん。この2晩、私、意識がなかったの。朝になったら森の中を歩いてるのに気づくの」
フーッ!ヨシキが煙を吐き出す音。
「この猫、昨晩森で暴れててな、子分どもがビビってたから捕まえたんだ。そしたら小さくなった。元は古代の白虎みてぇにデカかったぞ」
「ロジャリ先生の血清のせいですかね?」ヨシキが尋ねた。
「ノラ、お前の弟子はもっと厳重に見張っておけ。暴れて被害が出たら危ねぇぞ」ヨシキはノラを見つめた。
「すまない、ヨシキさん」ノラは頭を下げて謝った。
二人の間に少し緊張が走るのを見たスズカが言った。「まあまあ、まずは朝ごはんにしましょう。食べながらロジャリ先生に聞いてみましょ」
スズカは質素な朝食、サーモン茶漬けを用意した。温かいご飯に緑茶をかけ、ロジャリ先生が釣った焼き鮭が乗っている。だが、皆が家族のように絆で結ばれているからこそ、とても美味しく感じられた。
いつものように朝食を食べながら会議をする。食堂のテレビは最新のニュースを確認するためつけっぱなしだ。
「ロジャリ先生、ナナが昨晩、森の真ん中で暴れてるのを見つけました。大きな白虎に変化してました。幸い夜は外で警戒してたんです」ヨシキが言った。
「ええ、本当か?ナナのDNAに変異が起きたのかもしれん。朝食後にまた詳しく調べよう。ヨシキさん、後でナナの監視を手伝ってくれ」
BNN朝のニュース。「東京で小規模な連続爆発が発生しました。寺、教会、モスク、シナゴーグなど16の宗教施設と、4つのオフィスビルが確認されています。幸い死傷者はなく、施設の正面が軽微な損傷を受けたのみです」
「防犯カメラの調査の結果、マスクとサングラスを着用した人物が夜間に『糞』のような物を施設の前に置いていく姿が確認されました」
「警察は現在もこの事件を捜査中です。以上、BNN最新ニュースでした」
全員の目がミコに向けられた。「なんで?マジで私そこにうんこしてないって、私も昨晩はずっと本部にいたじゃん」ミコが言った。
「はははトカゲがビビってるぞ」デニスが爆笑した。
「これはリチャードと関係があると思う。昔、大学で奴は俺の研究の設計図を盗んだことがある」ロジャリが言い、朝食の場の笑い声は静まり返った。
「リチャードがプープスキルを作ることに成功したのかもしれん」ロジャリは訝しんだ。
朝食後、皆はそれぞれの活動で忙しくなった。ノラ、スガ、リンは一緒に訓練していた。ヨシキはロジャリに検査されているナナを監視していた。サブロウはヨシキの戦闘鎧の製作で忙しい。アキオとマオゼウはニックやリチャードの仲間の情報を探し続けている。デニスは本部の前でタバコを吸いながらくつろいでいた。スズカは日本のドラマを見ていた。
時間が経ち、夕食の時間が来た。全員が食卓に集まったが、2人だけいなかった。ヨシキは研究室でナナを監視している。
BNN夜のニュース。「今朝の爆破事件に関連し、警察はいくつかの証拠を入手しました。調査の結果、その爆弾には奇妙な有機物が含まれていました。その糞の中には圧縮されたメタンガスが含まれており、日の出後、メタンガスは紫外線に当たると容易に爆発します」
「警察は爆破犯に関する証拠も発見しました。追跡の結果、犯人は今朝、空港のトイレで着替えている特徴が確認されました。警察が照合したところ、その乗客は新千歳空港へ飛んでいました。警察は犯人の行方を追跡中です。犯人は現在も北海道にいる可能性があります」
「犯人の名前はイチロー・ニックです」
「以上、BNN夜のニュースでした」
「またリチャードがやりやがった」ロジャリの顔に苛立ちが見えた。
タタタッ!研究室から食堂へ走ってくる足音。「ロジャリ先生、ナナが暴れてます!」ヨシキが言った。
タタタッ!皆は研究室へ走った。ナナはまだ子猫の姿だったが暴れていた。
ロジャリはコンピュータをチェックし、解析中のナナのDNA配列を見た。モニターにはナナのDNA二重螺旋が映し出され、24時間ごとに赤い帯が脈打っていた。
「間違いない、これは『サーカディアン異常』の症状だ」
「ヨシキさん、檻を外へ運ぶのを手伝ってくれ」
グロアアア!ナナは夜の月明かりを浴びて変身した。
ノラは弟子の状態にパニックになった。「ロジャリ先生、ナナはどうなるんですか!?」
優しい子猫だったナナが恐ろしい怪物に変わった姿に、皆がパニックになった。ナナの爪が鉄の檻を豆腐のように貫いた。その目は、もうノラを認識していなかった。
あとがき ゴロゴロパンチ
もう39話かよ、うわ… がくり
昨日プロローグ書いたばっかな気がするのに、もうVol.1終わりそう へなへな
このヤモリのクソ物語をまだ読んでくれてる皆、本当にありがとう。
Vol.1はもうすぐ完結。安心しろ、ニックはまだ改心してない ドンガラガッシャーン
読んでくれてありがとう 濃い
また明日、40話で会おう ズシン
テェコォォック ちーん




