第30話 朝6時の轟音!鍛刀場1日完成『ヨシキの怪力』!水上発→桜島行き、女装ネカマ『乳泥棒』事件、温泉の霧に隠れた平らな山『その匂い知ってる』
「みんな!」ノラが慌てて叫びながら、ロジャリ先生の新基地の前の松林へ走っていった。
「あら、ノラちゃん起きたの?」爆弾のような大きな音がした場所で、スズカが声をかけた。
そこでは皆が、ヨシキの練習用サンドバッグになって倒れた松の木を集めるのを手伝っていた。
「何してるの?」ノラが不思議そうに聞いた。
「サブローさんの刀を鍛える炉の燃料用に、松の木を集めてるの。あなたに必要でしょ?」スズカが答えた。
「てっきり皆、ヨシキのボコにされてると思った」
ミコ達の協力、そして化け物みたいなヨシキの力の手伝いもあり、サブローさんの鍛刀場はたった1日で完成した。
「よし!明日からノラさんのための特注の刀を作るぞ」サブローは鍛刀場を完成させ、汗を拭きながら言った。
ヨシキも汗を拭いた。「昔はお前らの基地を壊した。今度は俺が建て直してやる」
夜の会議。「リチャードを調べるには時間との勝負だ。明日から手分けして動く」ロジャリ先生が話し始めた。
「私はストレージに連絡して、神酒の材料をもう一度集めさせる。昨日の神酒はヨシキさんに飲まれてしまったからな」
「申し訳ありません、ロジャリ先生」ヨシキが悔やんだ。
「いや、いいんだ。お前はPUMPグループの違法薬物の依存から治ったんだからな」ロジャリが返した。
「アキオと毛沢山は引き続きニックとマルコの足取りを追ってくれ。お前らはデータ収集のプロだ」
「ヨシキさんは基地に残ってくれ。リチャードの部隊が襲ってきた時の備えだ」
「スガさんとデニスさんは、いつもの東南アジア市場へ行って神酒の補足材料、崑崙の秘密の花を探してくれ」
「スズカ、ミコ、エンプリート、ノラ...サブローさんの刀の原料集めに付き添ってくれ。聞くところによると桜島の火口はかなり危険だ。猛獣も多いらしい。ノラ、ミコ、エンプリートがいればスズカとサブローさんを守るには十分だろう」
「ナナちゃんは基地に残っていてくれ。ヨシキさんと一緒に練習だ。お前の師匠のノラには大事な任務がある」ロジャリ先生が言った。
朝4時30分。
トントン!「おいミコ、起きろ」ノラがミコの頭を軽く叩いた。
「あ、ノラさん。朝早いですね...」ミコは4時35分の時計を見て、目やにを拭いながら言った。
「早く風呂に入って、食卓に集まれ」
「わかりました」ミコは風呂に入り、食卓に集まった。
「おはよう、ミコちゃん」早すぎる朝食を準備しているスズカが挨拶した。
ロジャリ先生とチームは全員揃っていた。ミコだけが寝坊だった。
「おはようございます、スズカさん。皆さんおはようございます...早いですね、まだ眠いです。ふあぁぁ」ミコは毎日エンハンスド・プープエナジーの能力を上げる訓練で疲れていた。
「ノラさん、今日やけに気合入ってますね。いつもと違うみたい」ミコが言った。
「ノラ先生、サブローさんが刀を作ってくれるって言ってから、寝つきが悪くなったの。少ししか寝てないのよ。『刀』って寝言も言ってたのを見たわ。それに昨夜は全然寝てなかった。まるで明日遠足に行く子供みたい」ナナちゃんが無邪気に言った。
「ナナァ...!」ノラの顔が恥ずかしさで真っ赤になった。
「ハハハハ」いつも強がっている猫が子供っぽく振る舞うのを見て、皆が笑った。
朝食を終えると、全員がそれぞれの任務のためにチームに分かれて出発した。
サブローチーム。
05:05 水上駅 → Jomo-Kogen 行きバス乗車。始発。
06:06 上毛高原駅 → 東京駅 新幹線たにがわ402号。到着07:12。
07:20 東京駅 → 博多駅 新幹線のぞみ1号。到着12:18。
12:30 博多駅 → 鹿児島中央駅 新幹線さくら555号。到着13:48。
ドンッ!スズカがフードを被った人にぶつかられた。何かを抱えているようで、女を付け狙うキモいNEET男のような挙動と姿勢だった。
「おっぱい!おっぱい!」ハスキーで低い男の声が、レオパード柄の女装にハイヒールを履いて走っていった。
「おい、その人捕まえて!」女装の人が叫んだ。「私のおっぱい泥棒!買ったばかりのシリコンおっぱいが盗まれたの、うぇぇぇん」女装の人は駅で子供みたいに駄々をこねて泣いた。
不運にも、おっぱい泥棒は駅員に捕まらず消えてしまった。
14:20 鹿児島港 → 桜島港 フェリー乗船。
14:35 桜島港 フェリー着岸。桟橋。下船。サブローは採掘道具の入った木炭20kgの袋を背負った。
14:37 桜島港ターミナル出口。右折。海沿いのアスファルト道を行く。
14:40 サブロー達は徒歩。国道224号を北へ。右手に桜島ビジターセンターを通る。
14:45 サブロー達は桜島マグマ温泉に到着。ノラの新しい刀の原料調達という長旅の後、宿泊して休憩した。
「やっと何時間もかけて着いた...ノラちゃん、お風呂入ろ!この温泉に浸かるの、すごく気持ちいいよ」スズカが嬉しそうな顔で誘った。
ポチャン!スズカの足が温泉に入る音がした。
温泉の湯気がスズカの神聖な山の頂を覆い隠し、まるで富士山の美しい頂を覆うレンズ雲(高積雲)のようだった。
同じ湯船の向かい側、スズカとノラの目の前に、小さな山があった。何の山か分からないが、とにかく平らで小さかった。だがやはり温泉の湯気で覆われていた。
「スズカさん、この匂い、知ってる気がする。でもどこで嗅いだ匂いか忘れた」ノラが不思議そうにスズカに言った。
第30話を公開しました。
すみません、少し遅い時間の更新になってしまいました……。
正直に言うと、今日はかなり疲れていて、言葉があまり出てきません。
それでも、皆さんに読んでほしい一心で、頑張って書き上げましたw
皆さんが待ってくれていると思うと、自然と手が動くんです。
いつも私の拙い作品を読んでくださり、本当にありがとうございます。
感謝してもしきれません。
ゆっくり楽しんでいただければ幸いです。
【宣伝】
Threads / IG / X → @trowysan
フォローよろしくお願いします!
それでは、第31話でまたお会いしましょう。
ありがとうございました。




