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異世界で騎士の奴隷となった日  作者: 時川
モニカの憂鬱
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〇96


別室に居て、治療を受けていたナガトをアリシアは見つけた。

一応大きな怪我は無いけれど、彼自身からもまた色々事情を聞かなくてはいけない。

「貴方、わりと馬鹿な人なんじゃないの?」

「いきなり会ってその発言は何だよ。大体、モニカがあんな事をするとは思っていなかったし。ていうか、ミーアがなんでここに居るんだ?」

アリシアの後ろにはミーアが居る。その少女の首には、僕につけられている首輪とそっくりなものがあった。

「ミーアは私の奴隷としてしばらく繋いでいることにしたから。問題は、どうしてモニカを貴方が面倒見切れなかったことかしらね。」

「面倒っていうか。あれは、モニカがミーアを殺しそうになっていたから。仕方なく彼女を助けようとしたんだ。」

「そう。まぁ、モニカ自身やりそうだけれど。でも助けた理由はなんなの?」

「理由って。人を助けて悪いのかよ。」

「悪いもなにも、ミーアだって元は私たちの敵でしょう?」

「敵だからって言っても。元々の原因は大罪武器の奪い合いなんだろ。」

「その大罪武器の殆どはモニカの手中にあるの。その能力を最大限に使えることは分かったけれど、その後は恐らくかなり危険な状態になるでしょうね。」

「えぇと。僕が悪いのか?」

「さぁ。そもそも、モニカ自身が感情のコントロールを失ったのが原因だし。第一、あそこまで派手なことをすればモニカ自身も危ないでしょうね。」

「協会はモニカをどうするつもりなんだ?」

「最悪の場合、モニカの討伐が下されるわね。」

「そんな・・。」

「貴方だって、ミーアの事を殺されたくは無かったんでしょう?そもそもどっちの味方をしたいのよ貴方は。」

「この世界の人間は本当に血生臭いな・・。」

「悪かったわね。」

今のところはまた休んだ方がよさそうだけれど。まるで僕がミーアを助けようとしたことが原因みたいになっている。

「あの、別にナガトは悪くは無いと思うけれど。大体、あのモニカ自身よく分からない子なんだから。」

「貴方は結局、教団からスカウトされただけで。他に何かモニカの事は知らないのよね。」

「うん。普通の女の子が魔改造された子だって聞いた。」

「魔改造って・・。まぁ、確かにあれは異常だけれど。極東行きはキャンセルということになったから。ナガトも休んでいていいわ。」

「え?」

「協会側の予定が大きく狂わされたから。今現在、ある程度人員を集めてモニカを拿捕しようとしているの。あそこまで危険な事をすれば、誰だってほうっておけないでしょう?」

「・・・まぁ、そうだけど。」

どこか変な不安を覚えたが、今はアリシアの言う通り休んだ方がいいのかもしれない。

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