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「連日働いていることになるけど、それで貴方は大丈夫なの?」
「余計なお世話。」
そう言って適当に飲み物を飲むが、エクレールがじっとアリシアを見ている事に気づく。
「な、何よ。」
「アリシア、またどこかに行くの?」
「貴方はついてこなくてもいいわよ。自分の生活を大切にして幸せになりなさい。」
「うぅ、でもモニカまで行きそうな雰囲気だし。死亡フラグっぽいし。」
「何が死亡フラグよ。そんなに私が駄目に見えるわけ?」
「でも一度本当に死にそうだったじゃない。アリシアはもう少し休むべきだと思う。」
確かに、また屋敷の時みたいに死にそうになっても困る。
エクレールの言う通り、ここはすぐに仕事に入らずもう一日ゆっくりしたほうがいいんじゃないか。
「私も賛成ね。この人、詰めが甘いから。」
モニカすらエクレールと同意見だった。
「協会の意向には逆らえないわ。」
「あんな奴らの何処がいいのかしらね。私のマスコットを奪うわ休み無しに任務を発注するわで。下手をすると死ぬまで使うつもりなんじゃない?」
「そ、そんな企業じゃないし。協会はあくまで私の実力を判断してくれているの。貴方たちにああだこうだ言われる筋合いは無いわね。」
段々強情になってきたがそれはエクレールもモニカもまだ負けてない空気だった。
「そう、貴方・・。」
「エクレール?」
「あの子並みに強情なのね。そうやって自分の自尊心を優先して・・・・。」
その一言を言ったまま彼女はすぐにその場から離れてしまった。
「あの子ってあんな顔するのね。」
「今、アリシアの事睨んでたけど・・。えっと、物凄く心配してくれているんじゃないかな?アリシア?」
むしろ一番驚いているのはアリシアなんだろうか、彼女は固まって居る様子だった。
「でも、あの子って、誰の事・・?遠回しに私の事言ってるのかしら。」
「目の前に居るのにあの子って言い方しないだろ。」
しかし、一体パンをいくつ食べるんだろうかこの子は。
「・・・私が、同じね。そんなに死にたがりに見えたかしら。」
「それ、貰っていい?」
「・・・・。」
更にモニカはアリシアが残していた料理にすら手を伸ばしていたが。アリシアはそんなことを気にせず外を見ていた。
「エクレールに怒られたのが、そんなにショックだったか?」
「・・・今日はゆっくりしていきましょう。別に、一日ぐらい遅れたところで評価は下がらないもの。」
「はぁ。」
遠い目をしているアリシアの事が気になったが、彼女が何を考えているのか。




