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「しかし、この世界の女の子たちって人前で裸になるのか?」
「いきなり何言ってるのよ。いいからモニカを捕まえてくれる?大体、貴方が私を起こしてくれなかったせいで食堂の朝食時間とっくに過ぎてるんだけど!?」
「あぁ、そういえばそうだっけ?」
「貴方、奴隷の自覚が無いのかしら?」
「うーん。流石に適格な時間帯に起きるのは難しいっていうか。」
「朝の教会のベルなってたわよね。」
「あぁ、あの煩いのが朝の合図か。」
「そんな事も今まで知らなかったなんて、余程いい生活してきていたみたいね。」
「で、朝食はどうするんだ?」
「その前にモニカを何とかしなさいよ。」
「そうだな・・。モニカ、一応服を着て冷静に話し合ってくれるか?一応お腹すいたんだし。」
「・・そうね。でもアリシアには捕まりたくないし。」
何だか、無茶苦茶な会話に聞こえてしまったけれど。とりあえずここでモニカは一応落ち着いてくれたのか、武器は置いてくれた。
「下着、どこ?」
「その前に貴方・・何でナガトと寝ていたのかしら。」
「裸でどうして悪いのかしら。」
「はぁ・・。」
頭をかかえて椅子に座ってしまった。着替えが終わるまでアリシアは何か考え事をするような姿勢でいたけれど、後で僕に被害が来ないか不安になってくる。
そして、とりあえず三人で朝食を食べるためにレストランがある場所まで歩いていく。
お金に関しては殆どアリシアが払うことになっているけれど、僕は未だに無一文のため彼女に従うしかない。
「このレストランでいいわね。」
適当にアリシアが決めたレストランの中に、三人一緒に入っていく。
そして、中で働いていたウェイトレスに挨拶された。
「いらっしゃいませー。何名様ですか?」
エクレールだった。
可愛い制服を着た彼女は、この風景にかなり似合っていたけれど。
アリシアは何故か戻ろうとしたのでとりあえず、モニカと一緒に制止させた。
「行儀が悪いわよ。騎士のくせに礼儀も知らないの?」
「もうすこし主人らしい態度取ってくれないと、僕としては奴隷なんてやってられないかな。」
そして、エクレールに案内されて席に座る。
「エクレール、ここで働くことにしたのか?」
「はい。色々探し回って、何とか働ける場所を見つけました。これで一応安心だけど、どうしてモニカまで居るの?」
「失礼ね。言っておくけれど、私は今現在連行中みたいなものだもの。」
「でも、緊迫感無いよね。」
実際の所は、アリシアはまだ協会に引き渡すつもりはなかった。
「モニカを調べて置くまでは、投獄は保留したわ。任意釈放という奴ね。」
「・・?」
僕もエクレールもよく意味の分からない言葉だった。
任意釈放ということは、つまり騎士が勝手に投獄された罪びとを釈放させていいのだろうか。
「任務に必要な人物が居た場合、その人を連れ出していいのよ。特にモニカの場合、もう既に一人人質が居るようなものだもの。」
「どういうこと?」
「貴方、まさかグレコを・・!?」
「気づくのが遅いのね。いくらあの変な生き物が気配遮断スキルを持っているからって、いくらんでも協会をなめているんじゃない?」
「い、何時そんなことを・・昨日の夜はすぐに・・・。」
「使い魔。私がトイレに行った所で、突然ふくろうが部屋の中に入って来たのよね。下手なホラーより怖いのに、どうしてああいう生き物を好んでいるのかしら。」
「私が目を離した隙に捕まるなんて・・でも、それならどうしてすぐに私を捕まえないの?」
「貴方には協力してもらいたいのもあるんだけど。朝から貴方から来てくれて助かったわ。いや、夜からか。」
「私に何を協力させようっていうのよ。」
「大罪の一つ、怠惰だけが極東にずっとあるでしょう?。それを取ってこいって協会に言われたのよ。」
また急な指令だったけれど、確かにどうして怠惰だけ極東にあるのかはいまいちよく分からない状態だ。
「後、適当に高いもの選ばないようにしてくれるかしら。私だってそこまで金はないんだから。」
「分かって居るわ。別に量だけなら自分で確保できるし。」
というより、あの出来事があって数日後に普通にレストランで食事をしているのはどういう事なんだろうか。
そんな奇跡みたいな瞬間を大切にしたいが、僕はまた変な事が起きない事を祈るしかなかった。




