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また再度モニカは上下するが、そんな行為にはまず意味は無いと思っている。
「僕を馬乗りして何が楽しいんだ?」
「もしここでアリシアが来たらどうなると思う?」
「モニカを撃退してもらうだけだろ。大体、って何で脱ぐ!!?」
突然モニカは服のボタンをはずし、丁寧に僕のベッドの上で脱ぎだしていく。
「見てもらおうかと思って。」
「そんなサービスしなくていいだろ!ハーレムだって人を選ぶんだからな!?」
「何意味の分からない事を言ってるのかしら。」
近くまでモニカが迫ってくる。月の光でうっすらと、モニカの裸体を間近で見てしまう。
その彼女の体には薄い、何か痣のような絵が描かれていた。
「私を生かしている魔術の基礎術式。これを読める人はごく少数なのだけれど。そういう人が誰なのかは分からないの。」
「え、あぁ。えっと、」
「エロいですねって思ったらここでカニバリズムを実行してあげるわ。」
怖すぎるのでそういうのは是非止めてほしい。モニカの場合あまり洒落になっていないし。
「ここでもしまた血まみれのモニカが再来したら、きっとこの町で伝説になれるな・・。」
「伝説になりたい?」
「なりたくないし、大体全部脱がなくてもいいんじゃないか?」
「全部見てくれないと分からないじゃない?」
「まぁ、そうだけど。」
「月光の光を浴びないと、このスティグマははっきりとは見えないのよ。」
「えっと。モニカさんはどうしたんだ?」
「だから、もし私に少しでも協力的になってほしいなら。協会に行って古代魔術の術式を読める人を探してほしいのよ。」
「術式か・・アリシアから聞いた限りだと、かなり難しそうだけど。」
「もし居なければそれでいいわ。」
「モニカはどうしたいんだ?」
「自分の体の秘密が分からないから、どうしても調べてみたくなっただけよ。グレコですら、あまりよく知らないって言うし。あの生き物の正体すら分からない・・。もしグレコが実は黒幕だったりしたら、私はどうなってしまうか。」
「えっと。」
どうなってしまうのだろうか、それは僕にも分からないけれど。
「酷い状態にはならないと思っておこう。だから、そろそろ服をだな。」
「私、寝つきが悪いのよね。何かいい遊び思いつけないの?」
「この状況で変な事言うな。でも、モニカにも一応そういうのは分かるのか?」
「貴方、私を一体なんだと思っているのかしら。」
一瞬、モニカは何故か神妙な顔をしていた。
「一度、ギルド協会の剣士らしき男女を見かけたんだけど。流石に外であんな事をするのは私だってどうかと思うわ。」
うわー、こんな世界にも頭の悪い人って居るんだー。
まぁ、その男女のおかげでモニカが変な性知識を覚えてしまったというのは喜劇と受け取っておこう。
「だから、適当にゴブリンをけしかけてみたら面白かったけど。恋愛ってああも馬鹿になれるのかしらね。」
「恋愛っていうか性欲じゃないかそれ?今のモニカは・・明らかにその男女とそう変わらないと思うけど。」
「私が今裸になった理由をいきなり忘れるだなんて、エクレールといい勝負ね。」
じゃき、と暴食を喉元につきつけられた。
黒い曲線的なダガーがはっきり見えているけど、流石に今これで殺されるのは洒落にならない。
「えっと。でも、恥ずかしい気持ちはあるんじゃないか?」
「私、一度この力で動物を一体食い殺してしまうと寝れなくなるのよね。暑くて」
「便利な奴・・。だからその格好でも風邪ひかないのか。」
「ナガトは、私に欲情しているの?」
「えっと、それは・・。」
「返答次第では貴方の体は肉屋で売られる事になるわ。」
「お前、本当は僕の事を殺したいのか?」
「冗談。大体、こっちは暇をもてあそんでいるのに。そういえば、貴方は今日は何をしていたのかしら。」
「あぁ、ミーアたちと戦っていたんだよ。モニカが投獄されている間、割と大変だったんだからな。」
「そう。変な事件があって、私は外に出れたけど。ミーアとの闘いでは勝利できたのね。」
「いや、できていなかったよ。ミーアの援護射撃があって、他の二人が僕とアリシアをそれぞれ攻撃していたから隙が無かったんだ。」
「その気になれば貴方は倒せたんじゃない?」
「女の子相手にはな・・相手がフェリペだったら、多少本気は出せたかもしれない。」
「それで主人であるアリシアを苦戦させるなんて。私だったら地面に土下座させて頭を踏み潰しているわ。」
「え?いや、アリシアは別に気にしてないけど・・?」
「まぁ、男は皆そういう生き物だから仕方が無いかもしれないけど・・。その戦いでどういう方法で買ったのかしら?」
「あぁ、上からエクレールが収束魔法っていう攻撃で何とかミーアたち三人を撤退させたんだけど。あいつ、結界の外から砲撃していたから三人は気が付かなかったみたい。」
「あ、あの、エクレールが・・!?」
「そんなに驚くほどか?」
「た、ただのアホな女の子だと思っていたのに・・。でも、収束魔法って。どういう武器使っていたの?」
「場違いの加工品って言ってたけど。大きな槍みたいな杖もっていたな。」
「ますます見てみたいわね。」
「でも、そもアイテムはまた協会に没収されたから使えないから。また見れるかどうかは分からないよ。」
「そっか。残念ね。」
そして、何故かモニカは布団に入って来た。
「服を着ないか?」
「二人で寝れば寒くないわ。」
「ていうかちょっと普通に暑い!?」
「豚一匹分のカロリーを全力で消化しているのよ。」
「その豚、冷静に考えたら盗品じゃないか?」
「う、お、お金が無かったのよ。」
「はぁ・・後で豚一匹分のお代を払わないとな。」
この世界で豚一匹分の値段がいくらなのかは知らないけれど、肉屋も困って居るに違いない。
ていうか、何でこんなノリで僕はモニカと一緒に寝ているんだろうか。
グレコはそもそも一体モニカと離れてなにしているのか、割と謎が深まり過ぎていた。




