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異世界で騎士の奴隷となった日  作者: 時川
始まり、森から屋敷へ
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48/131

〇48


アリシアが部屋に戻ってきたが、彼女が持って行った物の殆どは無かった。

グレコはともかく、僕が使っていた物も没収されるのはすこし寂しいところはある。

「何だか色々あったけど。とりあえず任務は終了ということでいいのか?」

「えぇ。私は適当に休んでいるけれど。貴方にはまだ聞きたい事が一つあるし。」

「え?」

「モニカから聞いたわ。私、信じたのに裏切られましたって。」

「・・ん?」

「彼は協力してくれるって言ったのに、自分の心をもてあそばれましたって言っていたけれど。貴方としては本心はどうなのかしら?」

「別にもてあそんだ覚えはないけど?そもそもモニカの発言には聞こえないけど。こっちもあと一歩で死にそうな目にあったんだから、多少は何か言い逃れするぐらいあるだろ。」

「つまり、モニカさん目当てで彼女と協力するつもりはなかったの?」

「あいつに足で使われたのに・・。大体、アリシアだって一度あいつにやられそうになったんだろ?エクレールが居なかったら、少なくとも君は死んでたんだから。」

「ふーん。まぁ、べつにエクレールに助けられたのは事実だし。私としてはむしろ見直したぐらいだけど。私だって相手の事をちゃんと理解していれば抵抗はできたわ。」

アリシアは負けず嫌いなんだろうか、それともモニカが余程運よく彼女に対して奇襲に成功したのか。

「そう。とりあえず、おすわり。」

「え?」

その突然の一言により、僕の体は地面に無理やり伏せられることになった。

わりと強引な法則のため、伏せた時の衝撃はわりと痛い。

「とりあえず、貴方の調子ぐらいは見てあげないとね。私の奴隷なんだし、モニカに何かされたかもしれないじゃない?」

「ま、待って。これは何の冗談だ・・!?」

「口答えは厳禁よ。」

首輪が光ると、突然自分の口が動かなくなった。これでは喋ることもできないが、このまま一体なにをされるのだろうか。

「ふむ。体に何も異常はないけど。グレコから聞いた、モニカとの契約って何だったのかしら。」

「うごごご。」

「まぁ、後で聞いても分かるだろうけど。でも彼女に私の物を少しでもいじられるだなんて。それは騎士失格にも程があるわ。」

自分の物を触られた事で怒って居るらしいが、奴隷の僕としてはもう少し触られない努力をしてほしい。

アリシアは椅子を移動して僕の前に置き、そして着席する。

足を組んだ彼女はそのまま僕を見下す形となっており、一体何を考えたらこんな状況を思いつくのか理解できなかった。


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