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ばたばた、と抵抗しようとするもののグレコは左手の握力によって潰されて停止してしまう。
燃え盛るようにうねっていた魔力は一応は消えてくれたものの、アリシアによる人質によりモニカは強制的に敗北する形になった。
後に彼女はやってきた軍人たちにより捕まり、連衡される事となる。
彼女がどうなるかは僕にはよく分からないが、とりあえず死ぬ事はなかったのは確かだ。
「彼女を捕縛する事ができただけでもいいけれど。貴方、一度彼女に殺されかけたわね。」
アリシアは今、ユリアと会話をしている。アリシアの元同僚であるユリアは、今は軍人として働いている身分だ。
「心配してくれているの?悪いけれど。私はこれからすぐにロワールに行きたいんだけど。」
「べつにそう急がなくてもいいでしょう?あれだけの仕事をすれば、貴方が多少遅れたところで誰も責めないじゃない。」
「確かに貴方の言う通りだけど。これは一応、私が自らギルド協会に届けないといけないし。」
剣とダガー、高慢と暴食の大罪の力は今では静かな物になっている。
「エクレールから聞いた限り、貴方は致命傷を負っていたみたいね。」
「あれはたまたま、運が悪かっただけよ。まさか腕が伸びるだなんて思わなかったもの。」
「そう言って次も彼女みたいな人間に殺される可能性ぐらい十分あるわ。エクレールが居なかったら貴方は確実に死んでいたじゃない。」
「悪かったわね。私は別に問題ないわよ。」
「はぁ・・。私たちはもう行きますが、次からも酷い目に遭わないように。貴方は確かに強いけれど、だからって万能ではないんだから。」
「そう。」
「・・・それじゃぁ、後は頑張ってね。」
そうして、ユリアたちはそのまま何処かへ行く。
明らかにユリアは心配はしている様子だったが、アリシアは無責任な様子だった。
「はぁ。全く、刺されたくせに正確だけは強情なんてまさに高慢の持ち主としては最良でsあいたぁ!?」
グレコが壁に押し付けられた。
「発言の許可をした覚えはないけれど。捕虜という自覚をもう少し持ったらどう?」
「捕虜虐待!!条約に違反してます!!」
「貴方とモニカを引き離せば何とかなるかもしれないけど、実際の所うるさくて仕方が無いわね。」
「誰に教えてもらったかは知りませんけど、私とモニカの二人の愛情は引き離せません。」
「いっその事燃やすわよ。大体この状況でよく偉そうな口叩けるわね。」
「人間如きに私は屈しません。」
「まぁいいわ。とりあえず、ゴブリン用の檻に入れて運んであげる。感謝しなさい。」
「あ、あの。ナガトさん?何で一言も言わず立ってるんです?仲間でしょう?」
「僕はそんな人知らない。」
「裏切りましたね!!いや、最初から仲間になる気ありませんでしたね!?流石は人間、やる事が姑息ですね畜生!?」
そう言いながらグレコはアリシアによって連衡されていく。そして、近くに止まってあった馬車に入り、荷物の中に入っていたゴブリン用の檻の中に入れられた。
何だか物凄く申し訳ない気持ちにはなってくるが、僕は何もしてあげられる事はなかった。




