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異世界で騎士の奴隷となった日  作者: 時川
始まり、森から屋敷へ
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33/131

〇33

これで何度目だろうか。フェリペはテレジアの味方を考慮しない広範囲攻撃の余波で多少ダメージを受けていた。

這い上がって外には出てみたものの、既に他の奴らは見えない場所まで行ってしまっている。

「くそ、あの馬鹿女。いっその事あいつと組んだ方がまだマシだったか。しかし、あのモニカという奴がこの屋敷の異常の原因というのは。」

旧ペトロの町は近隣から来る魔物の存在により立ち入り禁止区域となった後は荒廃。そのままモニカが住んでいたのは分かっていたが、まさか本当にあの力を使って狂気ともいえる行動をするとは思わなかった。

基本的に七つの大罪によって人格が変わる事は無い。性格が少し強気になるぐらいで、むしろ武器がその人間を選ぶような性質になっている。

七つの大罪、高慢を所有するフェリペはある人物にスカウトされて所有するに至って居る。

原理は不明だが、魔力が非常に強力になっているため扱いに気を付けなければ先ほどのテレジアのような事になってしまう。

「まぁ、あいつが怪我をしたところで俺は気にしないが。中々面倒臭い世の中だな。全く。」

ふと、影が映った。

背後に振り向くと、そこにはアリシアが居た。

「あら、別に後ろを向いていてもよかったのに。」

「お前、奴らの仲間か?」

「いいえ。むしろ追っている方だけれど。オルフェウス教団の方たちはこんな場所に来て大丈夫かしら。いくらこの無人の町に居ても、貴方たちを狙っている人はすぐに来るんじゃない?」

「ギルド協会の人間か・・。だとすれば話が早い。あのモニカが持っている武器を一緒に奪わないか?あれは物凄く危険な武器なんだ。」

「えぇ。知ってるわ。あれで私の体を刺されたから。正直仕返しを企んでいたけれど。彼女に問答無用で勝利する方法を考えていたのよ。さっきまで。」

「ほう。なら試しに行ってみたらどうだ?俺は別にお前とモニカの戦いは邪魔しない。」

「モニカ攻略法には、まずあの武器に関連する能力に拮抗できるスキルが必要になってくるから。まずはそれを考えていたけれど。貴方、屋敷の屋根からその武器を使って突撃した所をみると。中々いいものを使っているのね。」

「ん、あぁ。この武器は借りているものだからやれない。」

「くれだなんて言ってないんだけど。とりあえず、その武器を私に寄越さない場合、貴方は協会の独房送りになるわ。」

「それは少し高慢すぎやしないか?この俺に対して決闘を挑む気か?」

任務の埒外になるが、アリシアはあの武器を回収する事も必要だとは感じていた。

アリシアにとっては、モニカに比べれば相手はむしろ自分にとって戦いやすい相手ではある。

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