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異世界で騎士の奴隷となった日  作者: 時川
始まり、森から屋敷へ
16/131

○16


外に出ると、待機していたアリシアが居た。

「遅い。」

「アリシアは朝早いのか?」

「言っておくけど、これから先はのんびりしていられないんだからね。町の方に行くだけでも貴方に危険が及ぶ可能性はあるんだから。」

「それは分かってるけど、昨日言った女の子と会ったらどうするんだ?」

「捕まえるか、もしくはね。正気じゃない場合もあるから注意することね。」

そして、アリシアはスフレに目を向ける。

「貴方、何でついていく気になってるの?」

「私もサポートします。というか、お姉ちゃんを探さないと。」

「見つけられたらいいけど、私たちがが行く場所には居ないんじゃない?」

「それもそうですけど。アリシアさんと居れば恐らく見つかるかもしれません。」

「なら遅かったわね。昨日私会ったけど、もう何処かに行ったわ。」

「何で捕まえてくれないんですか!?」

「私は仕事中だもの。」

「ワーカーホリックは理由になりません!」

「大丈夫よスフレ。あいつならきっと例え凍土の中でも生きていられるわ。」

「そんな事出来る人は貴方ぐらいです。何でみんなお姉ちゃんを止めないんですか!?」

「エクレールを止める方法が分からないというか。下手をすると私が被害者になるもの。貴方は知らないけど、エクレールと仕事をしていた時は何度も死を覚悟したわ。」

「お姉ちゃんが仕事を辞めてからは別に問題ありません。」

「スフレはお留守番できる?」

「子供扱いしないでください。アリシアさんだってお姉ちゃんより胸が無いんだから。」

「へえ。エクレールの妹さんはお姉ちゃんのことが好きなのね。」

何の話していたんだっけ?とナガトは首を傾げた。

「そろそろ行かないか?」

「お兄ちゃんは私と行きたいですよね。」

「いつから僕の妹になった。スフレは魔法とか使えるのか?」

「はい。並大抵の男には負けません。」

「じゃあいいだろう。」

「勝手に決めないでよ。」

アリシアはそう言っているが、今はすぐに移動したい。

「アリシア、エクレールは一応同僚だったんだろ?少しは心配しないと。」

「ふん。あの子なら一人でも充分だし。婚約者だって問題ないでしょう?」

「あの、アリシア?」

「全く。何で毎回あいつは問題を増やすのかしら。もしまた魔物に追いかけられていたら、次は命中させてやるわ。」

何を命中させるのかは分からないが、一応スフレを同行させることになった。

「そういえば、お兄ちゃんって何処の人なんですか?」

「異世界?」

「へ?」

目的地までの間、スフレは色々とナガトの事を聞いてきた。

エクレールと違って変なことは言わないが、やはり姉妹なので見た目は似ている。

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